佐世保玉屋、老朽化した店舗の建て替え・再開発を白紙に

 (株)佐世保玉屋(田中丸弘子代表)は18日、老朽化した佐世保市の店舗について、再開発のため今月末での一時閉館と仮店舗での営業継続を予定していたが、今の建物で営業を続けると発表した。

 同社は地権者とともに2021年に「栄・湊地区市街地再開発準備組合」(理事長は田中丸氏)を設立し、佐世保玉屋一帯の約5,000m2の区域を対象とした再開発計画を進めてきた。しかし同組合は建築コストの高騰などを受け同計画の実現が困難になったとして、解散を決定した。

 現店舗の建物は9階建てで1964年に竣工。佐世保市から5回にわたり耐震診断の報告を求める命令を受けてきた。同社は徐々に営業面積を縮小して現在は1階のみとし、診断報告を求められない5,000m2以下に抑えることで営業を継続してきた。

【茅野雅弘】

関連キーワード

関連記事