浄水器のタカギが家電のヤマダHDグループへ

 浄水器などの製造販売を行う(株)タカギ(北九州市小倉南区、高城いづみ代表)の専務取締役に、6月30日付けで(株)ヤマダホールディングスの元代表取締役副社長・村澤圧司氏が就任した。

 村澤氏は(株)東芝を経て2018年にヤマダHDに入社。20年に取締役となり、21年には(株)大塚家具(19年にヤマダHDが買収)の代表取締役社長に就任、22年に大塚家具が(株)ヤマダデンキに吸収合併されると、ヤマダHDの代表取締役副社長を務め、24年から専務執行役員としてヤマダHDのグループITDX本部長を務めていた。

 これにより(株)日本産業推進機構(NSSK、東京都港区、津坂純代表)が23年3月に買収して以来、注目されていたタカギの「出口」は、ヤマダHDの戦略下に落ち着くこととなった。

 ヤマダHDはグループを、デンキ・住建・金融・環境・その他の5つのセグメントに分け、本業である家電から住環境と金融サービスへと事業領域を拡大する「くらしまるごと」戦略を進めている。その一環としてこれからのタカギの行方が注目される。

 また、村澤氏就任の同日付で、前会長・高城寿雄氏の子息である高城寿太朗氏が取締役を退任していた。

【寺村朋輝】

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