「財務安定×人材投資」の成長戦略 盤石な基盤から新たな挑戦が始まる|照栄建設
<COMPANY INFORMATION>
照栄建設(株)
代 表:冨永一幹
所在地:福岡市南区向新町2-5-16
設 立:1972年6月
資本金:7,000万円
TEL:092-566-1249
URL:https://shoei-k.com
20年で5.4倍となる100億円超の純資産を築き上げ、2016年以降は無借金経営を続ける照栄建設(株)。資本金の約144倍に達する圧倒的な財務基盤を背景に、次のステージとして“人が集う会社”づくりに本格的に取り組んでいる。冨永一幹社長の有言実行の経営哲学のもと、財務の安定を人材育成・組織づくりへと転化する“第二の成長戦略”が進行中だ。
【目次】
- 20年かけて築いた 攻めの財務基盤
20年で自己資本100億円超を築いた財務改革の歩みと、無借金経営がもたらす経営の強さを示す。 - 財務安定を武器にした 計画的人材投資
安定した財務基盤を背景に、新卒採用と長期育成を継続し、離職率の低い組織を形成している。 - デジタルと人間味で築く 次世代の建設会社
デジタル化と人間関係の両立により、働きやすさと成長機会を備えた職場環境を整えている。 - 求人情報
20年かけて築いた
攻めの財務基盤
照栄建設(株)の財務改革は、地場ゼネコンのなかでも際立った成果を示している。2005年5月期に純資産18億円、自己資本比率25%だった同社は、20年後の25年5月期についに自己資本100億円を突破。自己資本比率は約70%に達し、建設業界でも稀有な健全財務を実現した。
売上高も90億円から180億円弱まで拡大し、当期純利益は8,500万円から8億円超へと約10倍の伸長を遂げている。長期的に積み上げてきた財務規律は、単なる数字の改善にとどまらず、“攻めるための守り”として機能している。
16年から始まった無借金経営は9年目を迎える。冨永一幹社長は「不良資産を処分し、財務を整えるのに10年、積み上げるのに10年。結果として20年かけてようやく“健全な会社”になった」と語る。借入に頼らない堅実な経営を続けながらも必要な投資を怯まず行うことが、照栄流のバランス感覚だ。
この健全な内部留保が、土地取得やオフィス改装、デジタル設備、人材投資といった次の20年に向けた戦略的支出を可能にしている。22年に掲げた自己資本100億円という宣言を3年で実現した実績は、まさに“有言実行の象徴”である。
財務安定を武器にした
計画的人材投資
盤石な財務体質を背景に、現在最も注力するのが人材育成である。新卒採用を毎年4~7名継続し、冨永社長就任後の8年で約30名の若手層を形成した。年齢の近い先輩が必ずいる層構造を維持し、上下関係ではなく“仲間として教え合う文化”を根づかせている。
冨永社長は「財務が健全であるからこそ、採用を止めずに続けられる。これが会社の持続力を生む」と語る。短期的な業績変動に左右されず、教育・人材育成に中長期で投資できるのは、強固な財務の支えがあってのことだ。
この計画的な採用継続によって、若手の成長モデルが社内に確立された。年齢ギャップを意図的に減らすことで、建設業にありがちな“50代ベテランと20代新人の乖離”が生じるのを防ぎ、世代をつなぐ教育循環を維持している。同社は離職率が業界平均を大きく下回り、“学校のように助け合う関係”が自然に生まれた結果、離職をさらに押し留めている。
給与面でも成果を正当に評価する。8年目前後で年収500万円を超える社員も多く、“仕事を任されるほど稼げる”ことが実感できる仕組みを整えている。
さらに特徴的なのは、技術の伝承を10年スパンで捉える長期育成方針だ。図面では表せない現場の勘所を、実際の現場で経験を積みながら学ぶ。新人を技術者の卵と位置づけ、先輩とともに試行錯誤を重ねる──その繰り返しが、技術の継承と自立した技術者の育成を支えている。
デジタルと人間味で築く
次世代の建設会社
健全な財務は、職場環境への再投資にもつながる。本社を3期に分けて改装したほか、ペーパーレス化を進め、明るく開放的な空間に一新した。デジタルツールを導入し、全社員にスマホ・タブレット・ノートPCの3点セットを配布。現場でもデジタル前提で業務が進む体制を整え、作業効率は向上した。
総務部門でも、生産性向上により生まれた時間で新たな取り組みを行いやすくするなど、社員の士気は向上している。近年、採用活動のために社員が登場する動画を積極的に撮影、発信しているのも、その成果の1つだ。
また、“人間らしい関係性”も同社の魅力だ。世代を超えた自然な交流が生まれ、若手から「会社の飲み会をもっと増やしてほしい」と声が挙がるほど雰囲気は活気に満ちている。若手が提案を行いやすい風通しの良い職場文化が醸成されている。社員旅行は自由行動中心で楽しんでいる。週末には顧客から借りた農地で有志が農作業を行っている。
資格取得支援制度も充実しており、一級建築士、一級建築施工管理技士などへの挑戦を全面的にサポートする。研修面では今年から主任研修を開始した。仕事に必要な資格や知識の取得を会社が一緒に行う姿勢が、社員の成長意欲を後押ししている。
同社の事業構成は賃貸(RC含む)が約半分、戸建・分譲など販売系が約4割、残りがリフォームとなっている。市況に合わせてホテルや公共工事に柔軟に対応しつつ、福岡市とその近郊にエリアを絞った“身の丈経営”を徹底する。人員に見合った事業規模で利益を生む仕組みを堅持し、地域密着型の地場ゼネコンとして持続的成長を目指す。
事業を進めていくうえで欠かせない協力会社については、単なる取引先ではなく“共に現場をつくる仲間”と捉えてのぞむことで、信頼と尊重を基盤とした関係を構築している。人手不足が深刻化するなか、“選ばれる元請”であり続けるための姿勢だ。
計画的な採用継続、世代断絶の防止、技術の人的伝承という三本柱を軸に、同社は次の10年を見据えた人づくり経営を加速させている。デジタル化と人間味の融合、そして地元福岡に根ざした誠実な経営哲学。その現場はまさに“建設業の学びの場”であり、ここで10年先の自分の姿を思い描ける人にこそ、照栄建設はふさわしい会社である。
<求人情報>
照栄建設(株)
業 種 :建設業
職 種 :施工管理職
勤務地 :福岡市近郊現場
採用担当:山崎夢子
TEL :092-564-1134
採用ページ:https://shoei-k.com/recruit/








