二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(7)~2リジョン有志から国際協会へ申し立て
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
民主的運営の重要性
福岡玄海ライオンズクラブ、そして「337-A」地区2リジョンにおける二場氏の台頭が、同クラブの元会長で、元ガバナーなどを務めた重鎮の影響力が低下していった時期と符合することは、以前に書いた通りである。
重鎮は「337-A」地区の2012年・年次大会委員長を務めており、黒木善弘氏はこの年の2リジョンのリジョンチェアパーソン(RC)であった。
RCは地区ガバナーにより任命され、ガバナーを補佐し、地区ガバナーの指揮のもとに責任者としてリジョンの運営を行う要職である。本来であれば黒木氏は2リジョンからガバナー候補として推挙されていたはずだった。ことの顛末はこれまでの連載で言及したのでここでは繰り返さない。
「RCもゾーンチェアパーソン(ZC)もある程度ルーティンで回しているが、全体的にやる委員長は一本釣りする」(元ライオンズクラブ役員)。
こうした慣習の背景には「ライオンズクラブは、社会奉仕が目的である以上、運営も民主的にあるべきだ」との考え方がある。このことは、ぜひ頭に入れておいて読み進めていただきたい。
ところで、前回(6)で紹介したJ:COMチャンネルの『福岡人図鑑』(17年8月放送)に17年のガバナー・向井健次氏が出演したことを紹介した。
番組のなかで、司会者が向井氏の紹介として「活動期間中に2つのライオンズクラブを立ち上げられまして、活動範囲も広がっております」と述べていたが、実態は少し異なる。向井氏は在籍したクラブを離れ、新たなクラブを設立し、さらに当該クラブから出ていくかたちで、新たなクラブを設立しているのだ。
2リジョンから反旗
司会者が言及した新しいクラブはゾーンの移動を行ったが、内部からは異論が出ていた。このころから2リジョン内で向井・二場体制に対する反発の声が公然と上がるようになった。
向井氏は「地区の改革」を掲げ、2リジョン(R)内のゾーン(Z)編成を行おうとしたのだが、そのやり方について批判の声が上がった。
2リジョン内のクラブから十分な意見聴取をすることなく、数度の会議、説明のみでゾーン編成を行おうとしたのだ。この動きを担ったのが向井氏の側近でキャビネット幹事の二場氏であった。
両氏を知るライオンズ会員は「向井氏は“お飾り”で、二場氏が仕切っていた」と吐き捨てるように語った。よほど腹に据えかねたのだろう。
ライオンズクラブでは、組織のルールとして正式な会議の規則に則り、公平に意見を聴取し、議案を決議することになっている。前述の「民主的運営」とはそういうことだ。
しかし、二場氏は自身の計画を実現させるために、個別の意見聴取を行わないうちに、すでに決定事項であるかのように説明をし、拍手多数という不透明なやり方で可決させようとした。当然、2リジョン内から異論が沸き起こった。
「このようなやり方は許されない!」。ついに怒りの声が国際協会本部へ送られた。
18年3月14日、「337-A地区」2リジョン(R)の3ゾーン(Z)内に属するクラブ会長から、日本の国際理事を通じてライオンズクラブ国際協会に抗議申立書が送られた。抗議に向けた裏付け調査や、書面などの作成は、独断・独善的手法に反対する会員たちによって行われた。異例の動きであった。
抗議を受けて、“ゾーン編成”は中止となったが、これで終わりではなかった。同年3月30日には、同ゾーン内のクラブからライオンズクラブの規約で定められた『地区紛争手続』が申し立てられている。異例の事態であった。
二場氏がリジョンチェアパーソンに就任する際も紛糾した。2Rのゾーン(Z)再編成をめぐっての混乱のなか、2R内での「紳士協定」だったリジョンチェアパーソンの選出ルールを曲げて、二場氏がRCに選ばれた。紳士協定こそ、先に述べた「民主的運営」を意味する。
毎期2リジョンの1から4ゾーンをローテーションし、当該ゾーンから候補者を選出してリジョンチェアパーソンに就任するルールとなっていた。それが、当時のガバナー就任によって、2期連続で同一ゾーンより選ばれた。
その例外は一応2リジョンの承認を得た。ところが次期リジョンチェアパーソンも同じゾーンから選ばれた。同Zの側近が選出され、3期連続で同一ゾーン、2期連続同一クラブからのRC選出となった。
それに対して2Rの顧問会(RCのメンバーなど)8名による決議が実施された。7名の反対が出て、二場氏のRC就任が否決されたにも関わらず、押し切られ二場氏はリジョンチェアパーソンとなった。こうしたライオンズクラブの在り方に失望した会員は少なくない。こうした2リジョンの在り方への反発が、その後、新たに6リジョンの結成へとつながる。
規約や慣習を無視し、強引に押し通す。ライオンズクラブの皆さん、このようなことがまかり通ってよいのですか。
(つづく)
【近藤将勝】








