二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(6)~元ガバナーを利用し2リジョンを掌握
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
ライオンズも「数は力」
「ライオンズクラブ337-A地区」における問題を元ガバナー・二場安之氏の権勢にフォーカスして取り上げてきたが、記事を読まれたライオンズの会員から「もっと深掘りすべき」などの指摘を受けた。一面的な捉え方ではよくないとの率直なご意見である。
どこの組織にも派閥は生まれる。社会奉仕の団体であるライオンズクラブも例外ではない。昨今少子化や人手不足がいわれるが、全国そして337-A地区のライオンズクラブの会員も年々減少している。337-A地区の各クラブにも会員数20人以下のクラブがある。そうしたなか、二場氏のホームグラウンドである福岡玄海ライオンズクラブの会員数は、25年7月現在で62人が所属している。大したものではないか。
ライオンズクラブがかつてのような錚々たる名士揃いではなくなっていることは以前書いたが、60人を超える会員を有するのは、二場氏の功績である。近く衆院選が行われるが、どこの党も鎬を削る戦いとなる。ライオンズも同じく数は力なのだ。しかるべきポジションをもつために仲間を広げなければならない。
だが、自身に近いお友達を集めて、飲み会やゴルフに興じるだけでなく、名誉欲を満たす活動に変質させていることは問われるべきだろう。
慢心からの敗北
さて、前回の末尾に2017年以後を紹介すると予告したが、ここでいったん、黒木氏が福岡玄海を退会する前後(2013年から15年)に話を戻したい。
いくら二場氏でも最初から強い権勢を誇っていたわけではない。地区ガバナーへの階段を手助けした人物がいた。2017年度の「337-A地区」ガバナーを務めた向井健次氏である。現在は解散した福岡フレンズライオンズクラブの元会長だ。
向井氏はJ:COMチャンネルの福岡人図鑑(17年8月放送)でライオンズ活動について「奉仕への喜び、この一言に尽きます」と語っていた。
司会者からライオンズクラブの具体的な活動を尋ねられた向井氏は「室見川にしじみを放流したり、川に鯉を放流したり、東区にあるライオンズの森に木を植えたりいろいろやっています」と紹介したが、二場氏が所属する福岡玄海ライオンズクラブが毎年、室見川ではなく、樋井川の清掃を行い、草ヶ江小学校と鳥飼小学校の生徒と一緒に川の水質浄化を目的にしじみ貝の放流を行っている。
室見川と樋井川を間違えてはいたが、「337-A地区」の数ある活動のなかで向井氏が、福岡玄海の活動を紹介したのは二場氏と近いからであろう。
黒木氏は「自分がガバナーに手を挙げたとき、向井氏が出てきたので、二場氏はこれを足がかりにしようと考えたのだろう」と語ったが、黒木氏に近い重鎮の影響力が弱まるなかで、重鎮に重用された黒木氏を二場氏らは快く思わなかった。
「よーし、俺がのし上がるからな」。そう考えたのだろう。玄海からガバナー選に出させないようにすればいいと考えた。向井氏を利用して2リジョンを掌握した。このことは(4)で述べた通りだが、最終的に「政治力」で黒木氏は敗北したのである。
「勝てば官軍・負ければ賊軍」。重鎮の覚えめでたさがあるから大丈夫だと黒木氏自身にも慢心はなかっただろうか。黒木氏が二場氏を凌駕する強力な陣営を築ききれていれば、その後の展開はまるで違ったものになったはずだ。
「二場氏の人を巻き込む力は大きいですよ」とかつて二場氏と同じ2リジョンで活動したライオンズクラブの会員は語ったが、お人好しではどこの世界でもわたっていけないということだ。
(つづく)
【近藤将勝】








