イタリアのメローニ首相をメロメロにした韓国のキムチパワー

 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」の記事を紹介する。
 今回は、1月23日付の記事を紹介する。

 イタリアのメローニ首相は日本の高市首相と女性同士の固い契りを結んだようです。49歳の誕生日を日本で迎えたメローニ首相は和食と巨大なバースデーケーキに舌鼓を打っていました。しかし、その後、訪れた韓国では、全く日本とは違った食文化に触れ、驚嘆した模様です。何かと言えば、キムチです。

 実は、最近新たに公表された研究によれば、キムチを毎日摂取することで、インフルエンザなどの感染症に対する免疫力を高めることができることが明らかになりました。若いメローニ首相ですが、人一倍健康志向が強いことでも知られてきました。キムチパワーについての説明を受け、大いに共感したのも頷けます。

 日本でもキムチは広く食されていますが、味噌など日本式の天然発酵食品よりも免疫力を高める効果が高いようです。キムチは腸内環境を整え、体重管理を促進し、慢性炎症やがんリスクを軽減する可能性があることも研究で確認されています。キムチは何世紀にもわたって安全に使用されてきており、医薬品に代わる、低コストで自然な代替品として期待が高まる一方です。

キムチ イメージ    韓国の世界キムチ研究所の最新の研究によると、発酵野菜ミックスキムチを毎日摂取することで、インフルエンザを含む感染症を検知し、撃退する免疫システムの能力が向上する可能性があるとのこと。具体的には、キムチは白血球に侵入した病原体を知らせる抗原提示細胞を活性化すると同時に、健康な組織を損傷する可能性のある過剰な免疫反応を抑制することも明らかにされました。

 世界キムチ研究所の主任研究員であるイ・ウジェ博士曰く「私たちの研究は、キムチが防御細胞の活性化と過剰な反応の抑制という2つの異なる効果を同時に発揮することを世界で初めて証明しました」。

 この研究ではまた、スターターカルチャー(管理された細菌株)で発酵させたキムチは、自然発酵させたキムチよりも強い免疫反応を引き起こすことも確認されました。これは、発酵方法を最適化すれば健康効果を最大化できる可能性を示唆しています。

 キムチはプロバイオティクスの効果で長年称賛されてきましたが、今回の研究発表はキムチが免疫細胞に及ぼす影響を単一細胞レベルで検証した初めてのもの。要は、キムチが免疫機能の調整にも役立ち、感染症や慢性炎症のリスクを軽減する可能性があることを示す具体的なエビデンスが公開されたことになります。

 何しろ、この研究では、12週間毎日キムチを摂取することで、免疫細胞が潜在的な脅威をより正確に察知し、他の免疫細胞に効率的に働くよう警告する能力が向上したことが示されたのですから。そうした説明を受け、メローニ首相はキムチファンになったに違いありません。まさに「キムチ外交」というわけです。

 この研究結果は、医薬品による介入に対する懐疑的な見方が高まる中で、特に重要です。ワクチンの副作用や製薬業界による規制当局への影響への懸念から、多くの人が免疫力を高める天然の方法を求めているからです。その点、何世紀も前から食べられてきたキムチは、合成医薬品に伴うリスクがなく、低コストで手軽な選択肢となるでしょう。

 この研究結果は有望ですが、現時点ではサンプル数が少ないなどの限界もあります。キムチの免疫増強効果を本格的に確認するには、より大規模な試験が必要と思われます。しかし、キムチは長年にわたり安全に摂取されてきた歴史があり、腸内環境への効果が実証されていることから、バランスの取れた食事にキムチを取り入れることは、低リスク・高リターンの戦略と言っても過言ではありません。

 現代の健康法は高価で複雑なものになりがちですが、キムチは「最もシンプルなものが最良の薬である」ということを改めて教えてくれる貴重な食材に他なりません。メローニ首相に負けず、皆さんもお試しあれ!


著者:浜田和幸
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