二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(34)~国際理事推薦選挙中止も考えた
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
ライオンズを愛するゆえの告発
ライオンズクラブ「337-A地区」には元ガバナーからなる名誉顧問会があった。「あった」というのは、現在は名誉顧問会がないからである。あるガバナー経験者によると「元ガバナー会などは開催されている」という。
ことの顛末は二場氏が国際理事に立候補した時期にさかのぼる。2023年11月、国際理事推薦をめぐる名誉顧問会で、当時のガバナー・中村巧氏ではなく、二場氏に近い向井健次氏を議長に推した。向井氏は二場氏に近い人物である。本来、中村氏が議長となる予定であったが、二場氏から変更の連絡は行われていなかった。
最終的に、この動きにある重鎮が待ったをかけて、翌4月の年次大会(24年4月13日:イイヅカコスモスコモン)で選挙が行われることになった。ここまでは何度か紹介してきた。
(会場・福岡県飯塚市)
全世界から34人の国際理事が選出されるが、立候補には「地区ガバナー経験者であること」に加え、「所属する準地区および複合地区による推薦」が必要となる。二場氏は、この条件を満たしている。
中村氏は、当社の取材に応じたが、決して手放しで評価されたわけではなかった。中村氏と向き合った際、開口一番「記事読んでいましたが、ライオンズのイメージが悪くなりますよね」と懸念も示しつつ、「LCIF の寄付をね、どんどんいうんやけど、一般の人たち、企業団体はあんなこと(当社連載)見たら、やっぱりライオンズはこんなものかと思うのではないか」と指摘された。
記者からは、連載の趣旨や地元「337-A地区」を中心にライオンズクラブ活動の健全化、正常化を目指す多くの関係者を取材し、一方の批判ではなくプラス面の活動も紹介してきたことを伝えたうえで、さまざまなことを語っていただいた。
現在、中村氏は元ガバナーであり、地区LCIFコーディネーターとして、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)の理念に基づき、「337-A地区」における寄付促進(ファンドレイジング)やPR活動、交付金活用の推進を担うリーダーの立場にある。当然ながらライオンズ組織のリーダーとして発言は重く、ライオンズを愛するがゆえの告発である。
中村氏は、二場氏に対しても批判一辺倒ではなく、「なぜライオンズクラブの活動に熱心で勉強家でもあるのに、裏でいろいろなことをやるのか」と評価しつつも、その手法に疑問を呈した。本人のお話の続きを紹介したい。
大会役員が推薦することへの疑問
「田名部さん(智之国際理事)とも何度もお会いしていますけど、ああいうやり方でされるのは、地区のみんなが押し上げている。ライオンズはみんなが押し上げないとガバナーにもなれんし、国際理事にもなれない。二場さんは、ものすごく勉強されているし、ライオンズのことにしても会社しても、成功されている。日本のライオンズのなかでもいろいろなことに詳しいから。自然とみんなが認めているんだから、あんなこと(ロビー活動)せんでもいいのに思うよね。
贈り物はライオンズの規約違反でもなく、以前にもずっとあったことでした。いいことじゃないかもしれないけど。選挙に出て、署名を元ガバナーに署名もらって代議員の方々に送るというのは、あれはいかがなものだろうか。それは思いますよ。
私は、(ガバナーとして)我慢していました。だから選挙をやめる、やめようかなとかいう、そんな気持ちもありました。ある人に相談に行って、選挙は目前に来ちゃうからやったほうが良いんじゃないかっていうことで、選挙を行いました。年次大会の役員を務める人が推薦署名に名前を連ねるのはそれ自体間違い。推薦状というのは、本人がもらって自分がもっていくのであればまだいいですが、郵送してまですることじゃないと思う。 それが根本的な間違い。
人が認めてみんなが押し上げるんだから、二場さんは勉強されているし、それぐらいの役職をもっていいぐらいの人だから、なんでそこまでされるのかなと思ってね。 不思議でならないのです。
だから年次大会(24年4月)のときに1,300人いたなかで申し上げた。『こういう推薦状がね、元ガバナーの推薦状が出ていますけども、これはいかがなものか』と。
元ガバナーというのは、地区の調和を図るべき方であり、推薦状を出して送ってやるというのは、選挙違反じゃないかもしれないけど、それはね、あまりにも酷いじゃないかということを申し上げた。選挙を皆さんすべきと思いますか? しないと思いますか? という問いかけを行いましたが、誰も選挙をやめるっていう人はいませんでした。だから私は選挙で立会人を 1名増やすことを決め選挙を行いました」
(つづく)
【近藤将勝】








