二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(35)~日本ライオンズの方針を無視して複合地区議長に名乗り出た次期ガバナー
世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
ガバナー就任前に議長就任をごり押し
日本のライオンズクラブは330から337の8つの複合地区があり、各地区のガバナー協議会が中心となって活動している。
<日本ライオンズクラブの複合地区>
330複合地区:関東(東京、神奈川、山梨、埼玉)
331複合地区:北海道
332複合地区:東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
333複合地区:関東・甲信越(新潟、栃木、千葉、群馬、茨城)
334複合地区:東海・北陸(愛知、岐阜、三重、静岡、富山、石川、福井、長野)
335複合地区:関西(兵庫、大阪、和歌山、京都、滋賀、奈良)
336複合地区:中国・四国(香川、愛媛、徳島、高知、鳥取、岡山、広島、島根、山口)
337複合地区:九州・沖縄(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)
8つの複合地区は、複数の地区(準地区)を統括し、指導力育成、会員強化、運営指導を行うもので、準地区のガバナーからなるガバナー協議会が設けられている。
3月25日、福岡市内にある「337複合地区」の事務所において、ガバナー協議会が開催された。この場において、驚くべき動きがあったことが判明した。
関係者の話によると、「337-A地区」の次期ガバナー就任が確実視されている同地区第一副地区ガバナーの別府壽信氏が「337複合地区」のガバナー協議会の議長に名乗り出たのである。別府氏の「337-A地区」ガバナー就任は7月からで、年次大会を経ていない現在はエレクトの立場でもない。現時点でオブザーバーの立場にあるという。
関係者によると午前10時から行われた会議には、議長と現職ガバナーの6人、次期ガバナーが5人の計11人が出席したという。
具体的には「337-A地区」(福岡と壱岐対馬)の松村誠氏のほか、337B地区(大分・宮崎)、337C地区(佐賀・長崎)、337D地区(鹿児島・沖縄)、337E地区(熊本)の5つの準地区からガバナー、次期ガバナーが出席している。
現在の「337複合地区」のガバナー協議会議長は、「337B地区」の武永健治郎氏(都城きりしまライオンズクラブ)である。複合地区の議長も、複合地区の会則で1年任期とされている。
日本ライオンズ本部は兼任を避けるよう通知
本来、予定では松村氏が議長に就任する話になっていたが、別府氏が議長になると宣言したという。
「ライオンズクラブ国際協会標準版 複合地区会則および付則」(2025年から26年度版)によると、「第6条 役員および協議会 第1項 構成。」に「複合地区内のすべての地区ガバナーから成るガバナー協議会を設けるものとし、そのなかには、協議会議長を務める現または元地区ガバナーを1人含める。本複合地区の役員は、ガバナー協議会の構成員となる。協議会議長を含む協議会の各構成員は、協議会の決議を必要とする各事柄について1票の投票権をもつ。協議会議長は1年任期を1期のみ務めるものとし、この役職を再び務めることはできない」とある。
「第2項 役員」には「ガバナー協議会の役員は、議長、副議長、幹事および会計、ならびに協議会が必要と認めるその他の者とする。すべての役員は、毎年協議会の選挙によって選ばれる。」と定められている。
そして、(一社)日本ライオンズは全国の複合地区に対して、地区ガバナーと複合地区の役員などを兼任することを避けるよう文書で通知を行っている。
文書を以下に引用する。
「日本ライオンズ理事会を通じて、毎年度各複合地区ガバナー協議会議長の皆さまへお願いしております内容ではございますが、協議会議長選出につきまして、次年度においても議長およびガバナー職を兼任しての選出については避けていただきますよう、次年度への申し送りをお願い申し上げることが1月27日に開催されました第 7 回理事会で承認されましたので、皆さまへお送りいたしました次第でございます」
この文書に対して別府氏は「日本ライオンズの方針はおかしい」と主張していると聞き及ぶ。ガバナーは地区の統括職でありリーダーである。そのうえ、複合地区協議会議長も兼務した場合、当然、職務も多忙となるうえ、言外に権力の集中を避ける目的も込められていると推察される。
本連載ではライオンズクラブ「337-A地区」の運営の不適切な在り方や、非民主的な運営の事例を挙げて問題提起してきた。元「337-A地区」ガバナーの古川隆氏は「ガバナーはみんなにお願いして回るのが仕事です。自分の主張を押し通すのではなく、みんなの意見を聞いて話し合いを行って物事を決めるべき立場で、持論を押し通す別府氏のやり方は疑問が大きい」と語った。
(つづく)
【近藤将勝】










