2024年04月24日( 水 )

安心・安全な建物への想いをカタチに

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(株)岩堀工務店 代表取締役 岩堀 博隆

48年間地域のまちづくりに貢献

(株)岩堀工務店 岩堀 博隆 代表取締役<

(株)岩堀工務店 岩堀 博隆 代表取締役

 約1,400戸の戸建住宅、約120棟のビル・マンション、約150棟の公共施設の供給実績を有する(株)岩堀工務店。1967年3月に設立された同社は、半世紀近くにわたって、建築物を通して地域のまちづくりに長年貢献し、現在に至っている。

 同社の理念は『安心の住まいを提供し社会に貢献する』と定められており、これに全社一丸となって取り組んでいる。その姿勢は、同社の本社へ訪問した第一歩でわかる。決して派手で目立つものではないが、柔らかな表情と丁寧な応対による出迎えと挨拶を岩堀博隆代表をはじめ、同社の全社員が常に実践する。「まずは、顧客側の話をきちんと聞いてくれる」「顧客側の立場での住まいや建築物を企画・設計、施工していただける。竣工後のサポートも手厚い」と施主側が異口同音に語るように、同社が常に顧客側に立って親身にそして丁寧な仕事をつくり、高い信頼を得ている証である。

 建築の分野においては、その社の『こだわり』などをまずはクローズアップするケースが多い。同社は、顧客の声が最優先だ。それは、同社の掲げる理念の『安心』という言葉に集約されている。建築物の最も大切なことは、人々が安心してその建築物を使い、住まうことである。その安心への取り組みを、同社は徹底している。また、同社の供給する住宅・建築物の機能性・実用性、そしてデザイン性においても、どこよりも優るとも劣らないものである。同社の戸建住宅受注は設計事務所や施主からの紹介が圧倒的多数であることが、それを示している。

 そして何よりも、同社内の社員・スタッフ間のコミュニケーションが円滑であることだ。17名の少数精鋭の人員で、自由で柔軟な発想と闊達な議論と意見の交換を実施している。そのため、同社の社員・スタッフの仕事へのモティベーションは高い。

日本の木材の有効活用

 同社においては、戸建注文住宅の事業が代名詞的な存在となっている。冒頭に記した通り、施工実績の数では事業の比率は高い。一方で、RCのビル・マンションおよび公共施設の供給実績が相応にある。戸建注文住宅と同様に、安心・安全できめ細かな工程での工事を実践する。2014年7月には、環境省よりエコアクション21に認証された。また、ISO9001:2008の認証を取得。省エネ、省資源を通した環境への貢献、そして品質向上・改革にさらに取り組んでいる。同社は現況に甘んじることなく、より一層顧客満足度を高める活動を、引き続き一丸となって行う。

 そのようななかで岩堀代表は、日本国産の木材の活用を提言している。「今後、建設業においては、国産材の流通の活性化が求められます。一企業、業界だけでは難しく、国家と一緒に取り組んでいくことが求められます。戸建住宅だけでなく、各公共施設において木造化を導入することが大切です」(岩堀代表)と、国産材での公共施設の建設の推進を、今後、国と建設業界が国策として一緒に行うことが重要であるとする。「アメリカでは、2×4工法による5階建共同住宅を建設するなど、木材を建築物に有効活用しています。耐火・耐久性において鉄骨・鉄筋より優れている面があります。また天然素材なので、環境面では自然に優しい素材です。そして何よりも日本の林業が活性化することで、地域経済の活性化につながるのではないでしょうか」と岩堀代表は、日本の木材の有効活用についての想いを語る。

 建設における木材の有効活用は、法的な整備や改定が必要となってくる。それでも将来、国産材での建築物が増加していけば、各所のまちの活性化に貢献していくだろう。人に優しい安心・安全な住宅・建築物を供給し続ける岩堀代表の提言は、今後の建設業の将来像となろう。

<COMPANY INFORMATION>
(株)岩堀工務店
代 表:岩堀 博隆
所在地:福岡市南区若久2-33-18
設 立:1967年3月
資本金:3,500万円
TEL:092-541-4301
URL:http://www.e-house.co.jp/iwahori-koumuten/

<プロフィール>
iwahori岩堀 博隆(いわほり ひろたか)
1952年7月生まれ、鹿児島県出身。鹿児島県立薩南工業高校建築科卒業後、72年4月に日本住宅公団入社。84年2月、(株)岩堀工務店入社。94年3月に常務取締役、97年3月に取締役副社長を経て、02年10月に代表取締役社長に就任した。

 

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