2024年04月25日( 木 )

留学生に不法就労あっせん 福岡の日本語学校

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JAPAN国際教育学院

 福岡県警は1月23日、外国人留学生に不法就労をあっせんしたとして、福岡県直方市の日本語学校「JAPAN国際教育学院」の幹部3人を出入国管理法違反(資格外活動のあっせん)の疑いで逮捕した。

 逮捕されたのは、同校会長の上野末次容疑者、理事長の有村ひとみ容疑者、副理事長の上野さとみ容疑者の3名。3人は同校に通う複数の留学生にアルバイトを紹介し、法定時間を超える就労をさせた疑いが持たれている。同法では、留学生は入国管理局の許可を受ければ、1週間に28時間までの就労が可能だが、複数の職場を掛け持ちすることで、28時間を大幅に超えて働いていた。また、同日、県警は長時間労働が発覚した留学生についても、同法違反(資格外活動)の疑いで逮捕した。

 同校はブリックグループ(株)(福岡県直方市)が2010年に開校した日本語学校。現在はベトナム人やネパール人ら、約200名が在籍している。1年半~2年の3コースがあり、日本の大学や専門学校などへの進学を目指す留学生を指導している。

 福岡県内の日本語学校関係者は、次のように話す。「たしかにアルバイトの確保は、留学生にとっては必要不可欠です。その分、学校側もアルバイト先の管理は徹底しています。しかし、目が届くのはこちらが把握できるとこまで、というのが現実です。アルバイト紹介については、専門学校設立の日本語学校は、無料職業斡旋事業所として届けが必要。また株式会社設立のところは、人材派遣業の認可を受けることが必要となります。これらを行わず、長時間のアルバイトを紹介している学校があると聞いています」

【東城 洋平】

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