2024年03月28日( 木 )

楽しく働ける社風が入居率99%のアパートを生む

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(株)アイケンジャパン 代表取締役 中島 厚己

入居者重視がオーナーの満足度につながる

(株)アイケンジャパン 中島 厚己 代表取締役<

(株)アイケンジャパン 中島 厚己 代表取締役

 投資用アパートの企画・販売を手がける(株)アイケンジャパン。同業者の多くが顧客である賃貸オーナーの満足度を高めることを最優先するなか、同社は創業以来一貫して入居者目線を重視。そのためにはエリアや土地、設計・デザイン、設備・仕様、引き渡し後の管理など、すべてにおいて妥協をしない。販売してきたアパート250棟の入居率は99%を超える。結果として、賃貸オーナーの満足度も高まっている。同社が企画・販売したアパートに入居していた人が、物件の良さや管理面の対応に感激し、同社の商品を購入しアパート経営を始めることもある。そのような人を含め、すべてのオーナーのなかで中古市場にアパートを売った人は1人もいない。

 満足度が高いのは物件だけではない。社員の誠実さ、明るく爽やかな態度も評判になっている。その社員の同社における定着率は高く、離職率は低い。ずっと勤めたくなるような社風には、「楽しくなければ仕事ではない」という中島厚己社長の人柄が大きな影響を与えている。社員の誕生日には時間をかけて1人ひとりのためにプレゼントを選ぶ、社内旅行には、社員の家族のみならず彼氏や彼女の参加も大歓迎する。家族に支えられ楽しく生き生きと働く理想の社風はこのようにして育つ。社員の印象を通じて企業の社風もオーナーにも伝わっているようで、オーナーから子どもを同社に就職させたいとの要望もあった。

やる気を育む労働環境をつくる

 人を大切にするのが、中島社長の信条だ。社員に対してものびのびとした環境でやる気を育てる方針だ。厳しい労働環境のもと、強制的に仕事をさせることはしない。人を成長させるためにはストレスも必要だが、それは「仲間が昇進したから自分もがんばろう」など、本人が心地良いと思える適切なストレスのこと。限度を超えたノルマや給料に見合わない過度な労務などで、押しつぶされそうになるまで負荷をかけることを意味するのではない。ストレスしか感じない心境に追い込むような労働環境には、反対の意を示す。社員からの要望もおおらかに受け入れ、風通しの良い雰囲気をつくっている。そのような中島社長の思いが通じるのか、社員からの要望も仲間への配慮が感じられる。

 先日は「今、時間外の問い合わせを1人で受け持っている人がいるが、負担が集中するのは良くない、皆で持ち回りにしてほしい」という意見が出た。日頃から互いを思いやる気持ちを育んでいるからこそ、仕事での適切なサービスの提供が可能になる。

経営者たるもの人格者であれ

 売上至上主義とは一線を画し、オーナー、入居者、社員、取引業者すべての満足度を高めることに喜びを見出す中島社長が、目下、気にかけているのは、幹部クラスを育てることだ。成長期に差しかかり会社の器が大きくなっていくのに合わせて、社員の器をさらに大きく育てようとしている。そのためには、社長と社員間のギャップを縮める役割を担う幹部の存在が不可欠だ。

 求めるものは、会社に関わるすべての人々を思う「本気」が中島社長と同じぐらいあること。「社員の悩みに耳を傾ける努力ができず、切り捨ててしまうような幹部はいりません。」と言い切る。今の若者はゆとり世代で理解しがたいという人もいるが、中島社長は、右肩下がり状態の日本経済を見て育ったためと理解を示し、純粋で素直なところを評価する。経営者には、違う価値観を持つ人たちへも理解を示せるだけの人格が必要だとも言う。「社員が自分のライフイベントを考え人生設計できるような会社にしたい」と中島社長。理想を追求しながら、社員一丸となってさらに高みを目指していく。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)アイケンジャパン
代 表:中島 厚己
所在地:福岡市中央区赤坂1-15-33
設 立:2006年8月
資本金:5,000万円
TEL:092-739-6655
URL:http://aikenjapan.jp

<プロフィール>
nakasima_pr中島 厚己(なかしま あつみ)
1965年生まれ。長年不動産業界に身を置き活躍するうちに理想のアパート像と経営像が生まれ、これを実現するために会社を興す。人の大切さをその当時学び、現在の社風づくりに生かしている。とくに家庭を大切にするのが信条。

 

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