2024年03月29日( 金 )

大好きなまちでナンバーワンを目指す

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

オフィスネットワーク(株) 代表取締役 増本 徹雄

事業系不動産で数多くの実績

YMK薬院<

YMK薬院

 2014年11月26日に創立25周年を迎えたオフィスネットワーク(株)は、『福岡密着』の事業系不動産会社だ。同社の従業員は福岡出身者が多数を占めるが、地元の歴史深堀のため、福岡検定の受験を社内で推奨している。2回目の受験を終え、80%以上の従業員が検定を取得した。

 同社の事業の中心は、オフィス・事業所を中心としたテナント仲介。また、土地を取得して同社のリーシング部隊がテナントを斡旋。さらに、その物件を売却し管理業務の委託を受けることで、収益を上げている。この通り、同社のビジネスモデルは「ゆりかごから墓場まで」を取り扱う不動産のトータルコンサルティングだ。

 西鉄薬院駅から徒歩2分の立地に建つ「YMK薬院」は、その最たる例と言ってもいいだろう。かつて料亭だった物件だが、「土地を有効活用したい」と言うオーナーのため、1階を店舗、2~3階をメゾネットタイプのオフィス、4階以上を賃貸マンションとする企画を同社が立案。13年2月に12階建の複合ビルとして竣工された。マンション部分に関してもマーケティングの結果、ワンルームではなく約40m2の広い間取りを採用。常に満室稼働を続けている。

福岡を好きになってほしい

 同社の強みの1つは情報力だ。1カ月の始まりは、約2,000件におよぶ物件の空室を確認する作業から行われる。オーナーへの運用計画などの聞き取りも、営業スタッフにより併せて行われるという。

 同社代表取締役の増本徹雄社長は、「お客さまの声を徹底的に聞き、本質的なニーズを把握することが重要です。予算など表面的な要望を聞くだけでは、ベストな提案とは言えません。もちろんケースバイケースなのですが、たとえば、東京からのお客さまを10件案内できる時間があったとします。そこを5件に絞ってでも、市内の名所案内や博多祇園山笠などの祭などについて詳しく説明するようにしています。これは、福岡を好きになってもらいたいと考えてのことで、福岡検定の取得を推奨しているのもそのためです」と話す。

 このように、同社が目指すのは長期的な関係性の構築だ。増本社長が創業して最初の仕事は、ワンルームマンションの案内だったという。

 「お客さまも創業したばかりでしたが、どんどん事業を拡大していき、オフィスも次々に大きなところへと移転されました。ありがたいことに、移転のたびに弊社に依頼していただきました。最終的には、天神の1,000m2のオフィスへ入居されましたが、お客さまの躍進をそばで見ることができるのも、仕事の醍醐味ですね」(増本社長)。

 福岡密着の不動産会社として、博多どんたく港まつりにも積極的参加するほか、14年からはアビスパ福岡のスポンサーも務める。不動産の投資先として、東京に次ぐ人気を集める福岡市。事業系不動産会社、県内ナンバーワンを目指す同社の役割は、今後さらに重要になっていくだろう。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
オフィスネットワーク(株)
代 表:増本 徹雄
所在地:福岡市博多区博多駅前3-23-17
設 立:1990年11月
資本金:3,758万円
TEL:092-452-5111
URL:http://www.officenetwork.co.jp

<プロフィール>
masumoto増本 徹雄(ますもと てつお)
1960年、福岡県生まれ。不動産会社を経て、90年にオフィスネットワーク㈱を設立した。地場企業ならではの戦略で、事業系不動産として福岡ナンバーワンを目指す。

 

関連記事