創業の哲学を進化させる~ゼオライト(株)新社長インタビュー(前)
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ゼオライト(株) 代表取締役社長 嶋村 謙志 氏
『良い水創り、人財創り』を経営理念に、現会長で工学博士の河村恭輔氏が1969年11月に創業以来、水づくり一筋に日々たゆまない研究開発を続けてきたゼオライト(株)。同社は、恭輔氏と現社長の河村勝美氏の夫妻が、苦難の時期を乗り越えて「お客様に良い水を届ける」の一心で発展させ、地域社会に貢献し、今日に至る。そして今年8月に、現取締役副社長の嶋村謙志氏が新社長に就任する。同社の新たな歴史の幕開けを前に、嶋村新社長にインタビューした。
(聞き手:弊社代表・児玉 直)
強みを活かした営業力を高める
──新社長のご就任、おめでとうございます。貴社の事業承継が実現することに心より敬意を表するとともに、お祝い申し上げます。
嶋村 ありがとうございます。身が引き締まる思いです。今まで以上に精進して、仕事に取り組んでまいります。
──水の市場は、年々ニーズが多様化し規模も拡大してきております。そのようななかで、貴社は常に新たな技術とサービスをつくり出されております。
嶋村 ありがとうございます。現在の水の市場は、児玉社長がおっしゃる通り、求められる品質やサービスが年々高くなり、また大手商社系の企業が参入するなど、市場規模は拡大してきています。我々も、大手企業とのパートナーシップで仕事を提供させていただいているケースがありますが、それは大手企業の下請けということではなく、弊社のブランドを活かす、つまり、長年培った独自の技術とサービスをお客さまに提供していき、お互いに進化・発展するというスタンスです。この事業展開におけるマネジメントの手法は、これからも変わりません。
──営業展開において、受注の構成が大手などに偏らないことは、とても大切ですね。
嶋村 その通りです。大手企業とのパートナーシップが大切である一方で、弊社自ら営業して受注する力量を、より強化していくことはさらに重要です。依存する企業体質になると、どんどん劣化していきます。過信することはありませんが、弊社の強みを活かした営業展開を、積極的に実践していく所存です。
──2016年7月期の売上高をお聞かせください。また、やや苦戦気味のボトルの水の販売については、いかがでしょうか。
嶋村 今期の売上高は、28億6,000万円の見込みです。目標は28億円でした。そのうち、メンテナンスは17億3,000万円です。ボトルの水の販売については、社内で議論を重ねた結果、引き続き営業を行う方向です。ただし、お客さまの購買動向の分析を行い、営業の見直しは実施する予定です。新たな設備投資や営業規模の拡大は行わず、既存のお客さまを大切にした営業を行います。
(つづく)
【文・構成:河原 清明】<COMPANY INFORMATION>
代 表:河村 勝美(会長)
嶋村 謙志(社長)
所在地:福岡市博多区那珂5-1-11
設 立:1970年8月
資本金:9,000万円
URL:http://www.zeolite.co.jp/<プロフィール>
嶋村 謙志(しまむら・けんし)
1974年1月31日生まれ。福岡県宗像市出身。西日本工業大学工学部機械工学科卒業後、96年4月にゼオライト(株)入社。メンテナンス部に配属される。取締役部長、取締役常務、専務取締役を経て2014年8月取締役副社長に就任。16年8月に代表取締役社長に就任する。法人名
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