土日祝日限定で利用可能な1日乗車券、「エコちかきっぷ(520円)」が販売終了となる。これは、福岡市が10月1日より新たに発売する「ファミちかきっぷ(仮称)」の利用開始にともなうもの。ファミちかきっぷは、福岡市が子育て中の家族支援の目的で新たに発売するもの。対象となるのは、小児または幼児がいる家族(小・幼児は人数制限なし。大人は2名まで)。料金は1家族1,000円。
また、福岡市は同時に、65歳以上を対象にした「ちかパス65(仮称)」の販売も開始する。同パスは、地下鉄では全国初となる「全線定期券」。1カ月6,000円で、全線乗り放題。元気なシニア(=アクティブシニア)の行動範囲拡大を後押しする。
だが、こうなると面白くないのは、いわゆる「おひとりさま(未婚者)」だ。「公共が優遇するのは家族持ちか高齢者だけなのか!私たちだって税金払ってんだぞ!」と言いたくもなるのではないか。
「平成28年度交通局予算案等説明資料」によると、今回の企画乗車券の見直しにともなう費用は、2億2,490万円。子育て世代・高齢者の快活な日常サポートのほか、公共の交通機関の利用を促し、都心部への車の乗り入れの抑制を図るという目的もある同パス。立派なお題目だけに、文句は言いづらい。ここはさっさと結婚するか、同サービスが自分たちが高齢者になるときまで残ってくれていることを、願うよりほかないのだろうか…。
【代 源太朗】
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