2024年05月05日( 日 )

新進気鋭の落語家「三遊亭とむ」独演会を開催

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三遊亭とむ 氏<

三遊亭とむ 氏

 まさに落語の楽しさを再認識した日であった。去る10月30日、若手落語家として注目株の「三遊亭とむ」氏の独演会を弊社セミナー室で開催した。今回はIB会員を中心に無料で招待したところ30名を超える人々が落語を楽しみに集まった。

 三遊亭とむ氏は16歳の時、ホリプロお笑い部門に所属し「末高斗夢(すえたかとむ)」という芸名でデビュー。“お玉”と“下駄”を合わせたものを取り出し、「おったまげた」という一風変わったダジャレ芸で人気を博し、日本テレビ系列のドラマ『野ブタをプロデュース。』や、情報番組『ラジかるっ!』にレギュラー出演するなど活躍の幅を広げていく。
 そんななか、2011年3月に東日本大震災が発生。とむ氏は芸人仲間と共にボランティア活動の一環として被災地へ向かった。被災された方に元気になってもらおうと、芸を披露したとむ氏。しかし、披露したネタが全然ウケない。すると、どこからともなく「頑張れ!」のコールが沸き起こったという。
 励まそうとした被災者から、逆に自分の方が励まされてしまうという結果を受け、とむ氏は「変わらなければ!」と一念発起。三遊亭好楽師匠のもとに入門し、落語家の道を選んだ。その後、厳しい下積み経験を経て、三遊亭こうもりの高座名でデビューを果たし、14年9月、「二ツ目」に昇進した(落語における階級:「前座見習い」⇒「前座」⇒「二ツ目」⇒「真打ち」)。これを機に、高座名を現在の“三遊亭とむ”に改めた。

 今回、弊社独演会で披露された演目は「都都逸親子」と「芝浜」。「都都逸親子」では、話に登場する親子の都都逸合戦を交えながら、面白可笑しく現代社会を風刺し会場を沸かせた。名作古典落語「芝浜」では、借金に苦しむ夫婦があるキッカケで立ち直る姿を臨場感豊かに語ってくれた。足を運んだ方からは「感動しました」との声も聞かれ、落語がたんに笑いだけを目的とする話芸ではないことを再認識させられた。

 地方をくまなく回り、東京でも確実にファンを増やしている三遊亭とむ氏。今回も、柔軟な対応で弊社会議室で気さくに落語を行って頂いた。皆さんも新進気鋭の落語家「三遊亭とむ」氏を招き、日本古来の伝統文化落語を大いに楽しんでみませんか?

観客と近いのが落語の醍醐味のひとつ<

観客と近いのが落語の醍醐味のひとつ

独演会の会場となった会議室。大いに楽しんで頂いた<

独演会の会場となった会議室。大いに楽しんで頂いた

▼関連リンク
・三遊亭とむ オフシャルサイト

 

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