ビール大手5社は16日、2016年のビール類出荷量を発表した。発表によると、ビール類の国内総出荷量は4億1,476万ケースで、前年比2.4%減少となった。ビール類にはビール以外にも発泡酒やいわゆる第三のビール(新ジャンル商品)も含まれているが、その全種類が前年割れとなっている。ビール類の出荷量減少は12年連続で、今回の発表は過去最低を更新したものとなった。
ビール類のうち、主力のビールは2億1,070万ケースで、前年比2.0%の減少。内訳は業務用が46.9%、家庭用が53.1%で、国産ビールが2億1,030万ケース(前年比-1.9%)、輸入ビールが39万ケース(同-31.8%)。ビール大手5社が加盟しているビール酒造組合は取材に対し、「ビール類が3つの種別すべてで前年割れをしたのは初めてのこと。7月から12月までの消費量減少が響いた。天候の要因を挙げることができるが、同時にチューハイなど他の酒への転換も進んでいると思われる」とコメントした。
【柳 茂嘉】
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