「NOCOHACHI(のこはち)」~純・能古島産の贅沢なハチミツ
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博多湾の中央に浮かぶ能古島。海と緑豊かな自然が満喫できる行楽地であり、春から秋にかけては、福岡市内屈指の花の名所である。農業生産法人(株)ヴァンベール(本社:福岡市博多区、岩崎秀昭代表)は、能古島で農地と果樹園を借り受け、養蜂業と無農薬栽培の農業に取り組んでいる。
同社が生産するハチミツ「NOCOHACHI(のこはち)」は、能古島特産のニューサマーオレンジの花蜜濃度が高い『ニューサマーオレンジプレミアム』、ニューサマーオレンジや能古甘夏など柑橘類の花蜜からなる『能古オレンジミックス』、華やかな香りと濃厚な甘さの『ヴァリアスフラワー(百花みつ)』の3つのラインナップがある。
能古島から最も近い陸地は、対岸まで2kmほどのアウトレットモール・マリノアシティ福岡(福岡市西区)。ミツバチの採餌は半径約2km範囲で行われ、巣に近い蜜源から優先的に採餌することから、ここで採取されたハチミツは、純粋な能古島産と言える。左から、能古オレンジミックス、ニューサマーオレンジプレミアム、ヴァリアスフラワー
同社設立のきっかけを、岩崎弘幸常務に聞いた。「弊社の社長を務める父は、より安全で安心な食べ物を選びたいという思いから『自分で食べるものは自分で作る』と言って、自宅の庭で畑を始めました。無農薬での野菜作り、これが会社設立のきっかけです。私が大学進学で家を出たあと、実家に帰るたびに、きれいだった庭がどんどん畑に変わっていきました。そのうち父は、会社の保養所がある能古島でも畑をするようになり、島の耕作放棄地などを借りて何かできないかと考えていたところ、新聞で『銀座ミツバチプロジェクト』を知ったのです」(岩崎常務)。
銀座ミツバチプロジェクトとは、東京・銀座のビルの屋上で養蜂を行い、採れたハチミツを商品化するというプロジェクト。「たまたま、能古島で養蜂の登録をされていた方とご縁があり、実現化しました。養蜂は、新規参入が大変難しい分野です。蜂を飼育する土地の許可や技術が必要になります。養蜂組合や地元の農家さんの協力を得て、一から手探りで始めました」(岩崎常務)。
2016年度の「福岡県6次化商品コンクール 審査員特別賞」を受賞した「NOCOHACHI(のこはち)」。今や福岡市を代表する名産となり、お土産としても一押しの逸品だ。今後、同社は、食材の宝庫として知られる福岡県糸島市で、養蜂を始めることを計画しているという。観光スポットとして知名度が高い糸島に、新たな名産が生まれるのもそう遠くはないだろう。
法人名
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