2024年04月24日( 水 )

時代をひらく女性たち~HCM.link 三浦久美氏(後)

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 政府が成長戦略の1つに掲げる『女性の活躍促進』。しかし、今もなお女性の社会進出に立ちはだかる問題が山積みになっているのは周知の事実だ。それでも、多くの試練を乗り越え、社会に貢献する女性は大勢いる。信念を持ち、働く女性の姿は輝いている。女性経営者シリーズ「時代をひらく女性たち」では、分野を問わずさまざまな業界で活躍している女性にスポットを当てる。

 第3回目は、ヘルスケアサロン「YouLucks-ゆらっくす」を経営するHCM.linkの三浦 久美氏。(前編はコチラ


自分で自分の健康を整える

 ――ご自身で起業し企業対応ヘルスケアマネージャーを始めたきっかけはなんですか?

 三浦 しばらくはインストラクターとしてセミナーを担当していましたが、いまいち多くの方に広められている実感が持てなかったんですね。しかも、そういうセミナーに参加される方は健康意識が強い方だと思うんですが、私はそうではなくて、私のように不調に悩みながらもそれを改善する術がわからずに苦しんでいる人たちを救いたいと思っていて、何か他にいい方法はないかと考えていました。

 そんなときに、たまたまトリゼンフーズの会長の河津善博さんと出会いました。首や肩に不調を持たれている印象があったのでお声掛けしたところ、「肩コリでマッサージに通っていたんだが強揉みされて頸椎を痛めた」とのことでした。そこで簡単なセルフケアをお伝えしたら、長年の肩コリや首の痛みが解消できたと喜んでいただき、それがきっかけで「うちの健康管理をしないか」と、お誘いを受けたんです。

 飲食店業界はずっと立ちっぱなしでとくに大変な労働環境なので、体を壊す方も多いとうかがいました。『体を壊してしまった際に社員の生活を支える制度は整っているが、どうせなら未然に防ぎたい』という河津会長の社員に対する思いをうかがって、もしかしたらこうやって企業さまと提携してやっていくことが一番良いのではないのかと思いました。

 ――福利厚生が整っていても、常日頃から社員の健康管理に取り組んでいる企業はかなり珍しいと思います。

 三浦 健康促進を福利厚生の一環として組み込んでいただくことで、社員さんの健康に対する意識も変わってくると思うんです。真面目な人ほど、体を壊しやすい傾向があります。でも、それは会社にとっては大きな損失ですよね。

 だからこそ、企業には大事な社員が体を壊す前にきちんとした対策を取っていただきたい。

 ――働けなくなったら元も子もないですよね。

 三浦 さとう式リンパケアのいいところは自分で簡単にセルフケアできることなんですね。仕事の合間でも気軽に体調をコントロールすることができる。

 私自身もそうでしたが、体を壊すとどうしても医療技術や投薬に頼り切ってしまうんですね。そうなってしまう前のケアが大切ですし、何より、薬がないと生きていけないような状態で生きることが幸せかといえばそうではないと思うんです。自分の身体は自分で守れる!今の痛みは自分でケアして行ける!そんな自信を皆さんにもっていただきたいと私は思っています。

 大事なのは自分で自分の健康を整えるという意識を持つということ。皆さんにセルフケアの重要性をもっと知っていただくためにもさまざまな活動を続けていきたいです。

 ――2月20日から「YouLucks-ゆらっくす」がオープンとなりましたが、今後どのような事業展開を考えていますか?

 三浦 まずは、企業へのアプローチを進めていきたいなと考えています。今後は福岡、大分を中心に九州、全国へこの活動を広めていくことで、社員の健康を第一に考える企業が増えればいいな、と思います。

 さまざまな企業に弊社のことを知っていただき、セルフケアで自己の身体に耳を傾け健康管理を学んでいただくことが、ゆくゆくは日本の企業のためになると私は信じています。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:三浦 久美
所在地:福岡市中央区春吉3-21-21
営業時間:午前10時~午後7時
サービス:予約制ヘルスケアサロン&レンタルスペース
お問い合わせ:youlucks.japan@gmail.com

<プロフィール>
三浦 久美(みうら くみ)
1969年生まれ、大分県出身。銀行勤務から司会業へ転身。20代後半から東京へ大手プロダクション所属から1年でフリー活動。出産を機に帰省し、地元TVリポーター・ナレーター・イベントMCなどフリーランスでさまざまな活動を行っている。さとう式リンパケア公認インストラクターの大分県第一号。行政委託事業として大分の幼稚園、保育園にて姿勢改善、ケガ防止の体操指導なども行っている。

 

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