2024年05月06日( 月 )

ドローン普及のために幅広い活動~(社)日本ドローン協会

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(社)日本ドローン協会 溝部 公憲 代表理事

 販売価格の低下や操作性の向上などで急速に普及が進むドローン。空撮だけでなく施設点検、農業など幅広い分野での実用化が始まっている。急速な普及の一方で落下事故や違法なエリアでの飛行など整備すべき課題も多い。

こうしたなかで(社)日本ドローン協会は、ドローンの安全な飛ばし方や活用例の紹介などドローンの普及へ向けた幅広い活動を行っている。
 日本ドローン協会の代表理事・溝部公憲氏が同協会発足させる動機となったのが、4年前、ドローンが飛翔する姿を見た際に受けた衝撃だ。「簡単な操作で安定した飛行をする」(溝部氏)。なによりも映像を撮影できるのが画期的だった。自らも操縦してスターウォーズのような未来の世界を実感。爆発的な市場拡大を予見した。日本での普及役を担うために組織化を決意、15年に日本ドローン協会を立ち上げた。
 一般的なドローンの大きさは、直径4cmから大きいもので30m程度。バッテリーの連続使用時間はおよそ20分。プロポと呼ばれるコントローラーの電波が届くのは直線距離で2km~3.5kmで、飛行スピードは時速40~70㎞である。飛翔させるには免許は必要ないが、高さ150m以下に制限される。空港の周辺、また、人口密集地で飛翔させるには、地方航空局長の許可や承認を受ける必要がある

日本ドローン協会では、安全な普及に向けて知識の提供や操縦訓練など講習会を実施。また水難事故発生時に対応しロープ運搬など防災・救助などの研究開発も行う。さらに企業向けの導入コンサルタントや映画、学校プロモーションなどエンターテインメント分野での活用も開始している。

 現在の拠点は、関東、関西、九州を中心だが、年内に全都道府県に設置したい考えだ。将来的には東京オリンピックでの警備やエンターテインメントの担当を目指す。「ドローンタクシーを実現したい」というのが最終目標だ。溝部代表理事は「その時に自分が存在するかわからない。実現に向けて未来の人たちにがんばってほしい。」と普及に向けて子ども向けのイベント開催に力を注いでいる。

<INFORMATION>
代表理事:溝部 公憲
所在地:(福岡オフィス)福岡市西区内浜2-12-5
    (東京オフィス)東京都港区赤坂2-20-10 TEL:03-6966-2746

 

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