2024年05月06日( 月 )

大名の不動産売却で見えるオンワードの苦境(2)

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(株)オンワードホールディングス

2016年以降は不動産の売却相次ぐ

 オンワードホールディングスは、特にここ1年間で資産の売却をすすめてきた。2016年2月には、新宿アイランド(東京都新宿区)の2フロアの区分所有権(信託受益権)および子会社が保有していた物流施設・辰巳センター(東京都江東区)を売却。それぞれ売却額は不明ながら、あわせて37億6,100万円の譲渡益を計上した。

 同年8月には、14年に同社が取得した東京都中央区銀座3丁目の土地(308.88m2、東京駐車ビル跡地)を135億円で阪急電鉄(株)に売却。取得当初は同社が店舗を出店する予定だったが、市場の悪化を受け、「資産の効率化および財務体質の向上を図る」(同社)ため、譲渡することを決めたようだ。地下鉄銀座駅から徒歩2分という好立地から坪単価は1億4,000万円を超え、20億円の譲渡益を稼ぎだした。10月には子会社・オンワード樫山の大阪支店が入る大阪本町ビル(敷地面積2,634.32m2)を85億円で積和不動産関西(株)へ売却していた。

(つづく)
【永上 隼人】

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<COMPANY INFORMATION>
代 表:保元 道宣ほか1名
所在地:東京都中央区日本橋3-10-5
設 立:1947年9月
資本金:300億7,900万円
売上高:(17/2連結)2,449億円

 
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