2024年05月03日( 金 )

同じ穴ムジナ自公・希望競合で野党共闘逆転勝利へ

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回の総選挙に臨む安倍自民・小池希望が実は同根であることを突き、護憲・平和勢力を糾合すべきと訴える10月4日付の記事を紹介する。


10月10日に公示され、10月22日に投開票が行われる衆院総選挙の基本図式は、自民党安倍派 対 自民党小池派 対 リベラル勢力ということになる。
テレビメディアは、懸命に安倍自民 対 小池希望 の図式での選挙を強調しようとしているが、安倍自民と小池希望は同じ穴のムジナである。

二つに分けて戦う理由は、合わせて衆院3分の2を獲得することにある。この同じ穴のムジナ勢力が衆院3分の2を占有すると、必ず憲法改定に進む。
憲法改定の狙いは二つだ。「日本を戦争する国にすること」と「緊急事態条項を設置して独裁国家を創出すること」だ。自民安倍と希望小池の両名がその独裁国会の総統と副総統に就任する。

同じ穴のムジナが、敵を装って戦いを演出する。しかし、裏側で完全につながっている。演出、制作を担当しているのはCIA=日米合同委員会である。希望の党からの出馬に際して「踏み絵」が踏まされた。
「限定的な集団的自衛権の行使を含め安全保障法制を基本的に容認し、現実的な安全保障政策を支持すること。」の文言が「現下の厳しい国際情勢に鑑み、現行の安全保障法制については、憲法にのっとり適切に運用する。その上で不断の見直しを行い、現実的な安全保障政策を支持する。」の文言に置き換えられたが、同じ内容を示している。
新しい文言の具体的内容が元の文言であると理解すればよい。また、「憲法改正を支持すること。」の文言が「憲法改正を支持し、憲法改正論議を幅広く進めること。」に置き換えられたが、内容は変わっていない。何をどう変えるのかについての記述がなく、ただ「憲法改正を支持する」と言うのは、あまりにも乱暴な議論である。

他方、原発ゼロについての記述がない。小池希望の「原発ゼロ」はまったく信用できない。選挙での投票誘導のための「毛バリ」でしかない。民進党が分離したことについて、安倍首相などがトンチンカンな発言を繰り返している。
安倍首相は10月3日に栃木県でこう述べた。「テレビをつけると、選挙のために党がひっつく、あるいはどこに行くという話ばかりで大変残念だ」
「私たちは、ただ批判するのではなくて、誠実に愚直に政策を訴えていきたい。新しいグループからは何も生まれない」
しかし、「ただ批判している」のは安倍晋三氏自身である。民進党が分離したのは、民進党のなかに、まったく異なる政策方針を示す二つの勢力が同居していたからだ。
「誠実に愚直に政策を訴える」ためには、党を分離、分割するしかない。当たり前のことをしただけのことだ。
要するに、何も分かっていないのだ。何も分からず、「ただ批判している」のが安倍晋三氏で、主権者国民の支持は凋落する一方である。

※続きは10月4日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1861号「同じ穴ムジナ自公・希望競合で野党共闘逆転勝利へ」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

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