2022年05月25日( 水 )
by データ・マックス

V・ファーレン長崎J1初昇格、アビスパは昇格決定プレーオフへ

 11日に行われたJ2第41節で、V・ファーレン長崎はカマタマーレ讃岐を3-1で下した。2位を争っていたアビスパ福岡は松本山雅と1-1の引き分け、名古屋グランパスは0-3でジェフユナイテッド千葉に敗れた。この時点で長崎が勝ち点77となり、福岡・名古屋が長崎を上回ることができなくなったため、残り1節を残して長崎の単独2位が確定。長崎は悲願のJ1初昇格を果たすことになった。福岡と名古屋は、J2の3位から6位で行われるJ1昇格プレーオフに回る。

 長崎は2008年にJFLに昇格、13年からJリーグJ2に参戦した。この年J2新規参入クラブとしては最高位となる6位でシーズンを終え、J1昇格プレーオフに進出。初戦で引き分けたためにJ1昇格はならなかった。その後、経営悪化が表面化し、17年2月にJリーグの監査を受けて運営会社の経営陣が辞任。4月には社員への給与支払いが滞るという報道もあった。

 そこに登場したのが、前ジャパネットたかた社長の高田明氏だ。ジャパネットホールディングスは10億円以上の出資と運営会社の完全子会社化を含んだ支援方針を打ち出し、4月25日に髙田氏が社長に就任。高田社長はホーム、アウェイを問わず積極的にスタジアムに足を運んでサポーターと交流。瞬く間にJ2名物のひとつとなった。弊社刊行のI・B夏期特集号で取材に応えた高田社長は、「こういう(スタジアムの)雰囲気のなかで、みんなと夢を語るのは実に楽しいです」と語っていたが、その夢が「J1昇格」という最高の形でかなうことになった。

 来シーズンのJ1での戦いに向けて、すでに国見高校出身で日本代表クラスのJリーガーを獲得という話題も出ている。厳しい時期を乗り越え、夢を掴んだV・ファーレン長崎のJ1での活躍を、サッカーファンとして祈りたい。

 同時に、J1昇格プレーオフという世界中のサッカーリーグでも稀に見る厳しい戦いに臨むアビスパ福岡にも、全力でJ1昇格を勝ち取ってほしい。本来はホームのレベルファイブスタジアムでプレーオフ第1戦を戦う権利を持つが、ラグビーW杯に向けた改修工事のため使用できないというハンデがある(熊本・えがお健康スタジアムで開催)。逆境に負けず、J1昇格切符の最後の一枚を、全力で掴んでほしい。

【深水 央】

 

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