2024年03月19日( 火 )

ジャパンライフ、事実上の倒産~営業店舗「本社から一切連絡なし」

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 ジャパンライフ(株)(本社:東京都千代田区、山口隆祥代表)が、事実上の倒産に至った。負債総額は2,400億円を超える。電話取材に応じた本社総務係を名乗る男性によると、「社員はほかに誰も出てきていない。倒産報道についてはなにもわからない」とのこと。
 同社は、磁気治療器具や化粧品などの預託販売を全国展開していた。同社の磁気治療器具を購入して第3者にレンタルすることで収入を得る預託商法については、今月15日に特定商取引法違反で1年間の業務停止処分を受けていた。さらに昨年12月から1年あまりの間に4回の行政処分を受けており、売上の減少とともに社会的信用を失ったことが今回の事態を招いたとみられる。

 同社の預託販売契約について、今年7月時点の契約者は約6,900名、預託残高は1,714億円に上るとみられる。

 九州では、唯一熊本店が通常通り営業していた。電話応対した社員は「本社からは一切連絡もなく、こちらからも連絡が取れない状況です。(熊本店社員は)お客さまの対応のために自主的に出て来ています。事実上の倒産で間違いないと思います」と話す。福岡店・鹿児島店・日南店(宮崎)は留守電対応だった。

 以下、弊社が電話取材を行った店舗のうち、社員が通常通り出社し、顧客対応や電話対応を行っている店舗のコメントをまとめた。

 津山店(岡山県)「本社とは連絡が取れない。倒産かどうか分からない」。

 名古屋店(愛知県)「本社から連絡は一切ない。状況は分からない」。

 松山店(愛媛県)「本社からは何も通達はない」。

 名張店(三重県)「お客さまのために午後2時から説明会を開きました。20~30名の方が出席されました。本社からは何も連絡がないため、報道に出ている通りの内容しか説明はしておりません」。

 電話取材を行った店舗の多くが留守電対応になり、上記店舗のように社員が顧客対応のために自主的に出社している店舗は少なかった。

【特別取材班】

 

関連キーワード

関連記事