2024年05月07日( 火 )

木下斉著「福岡市が地方最強の都市になった理由」が話題に

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 「まちづくりとは、どこかの『真似をする』のではなく、これまでの『常識を疑うこと』である」。エリア・イノベーション・アライアンスの木下斉代表の著「福岡市が地方最強の都市になった理由」(発行:PHP研究所)が経営者の間で話題となっている。

 同著は福岡市が発展した理由について、都市経営的な視点から都市経営につながる要素だけを抽出してまとめている。行政がまちづくりを主導する時代に、民間に主導権をもたせるといった、ほかの都市とは真逆の常識に捉われない手法で発展してきた経緯などが綴られている。

 また、同著では、福岡市を変えた5人として、博多電気軌道会社などの設立に携わった渡辺與八郎氏、電力の鬼の異名をもつ松永安左エ門氏、金融面で貢献した四島一二三氏、福岡市に一大産業を生み出した辛子明太子「ふくや」創業者の川原俊夫氏、福岡市政の礎を作った進藤一馬氏の名を挙げ、5人の功績を紹介している。

 著者の木下氏は1982年生まれ。高校時代に全国商店街の共同出資会社である「商店街ネットワーク」を設立し、社長に就任。早稲田大学政治経済学部を卒業後、一橋大学大学院商学研究科修士課程を修了。卒後、08年から熊本市を皮切りに、地方都市の中心部における地区経営プログラムの全国展開を開始。10年には内閣府政策調査員を務めた。現在は、各地方自治体で、地方創生のアドバイザーとして活動している。

【矢野 寛之】

 

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