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佐賀県多久市の多久市消防団は7日、災害現場でのドローン導入を目的として、多久市役所の江打邦彦税務課長(59)を機能別団員に任命した。
江打課長は趣味で30年以上ヘリのラジコンを操縦しているベテラン。ドローンの操縦は4年ほど前からで、商工観光課に所属していた際は市の観光PR動画を撮影していたという。この経歴を買われ、多久市消防団の陣内成和団長の依頼を受けて今回の任命に至った。多久市消防団は年度内に「ドローン隊」を結成し、火災や災害現場の状況把握などに活用する。佐賀県消防防災課によると、消防団のドローン隊結成は佐賀県内では初ではないかとのこと。消防団で使用するドローンは、市の補正予算で購入して消防団に貸与される。江打課長はドローン隊の団員に操縦技術の指導を行う。
総務省消防庁は、消防団のドローン活用を進めるため、全国の消防学校にドローンを無償で貸与し、研修を行う計画を2017年度から3か年計画で進めている。大規模災害時は道路が寸断されて消防署の消防隊が現地にたどり着けず、地域の消防団が自力で活動しなければいけないケースも想定される。消防団の災害対応能力の向上が急務となっている。
【深水 央】
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