• このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年06月19日 10:03

福岡の街とともに成長し続ける不動産企業(前) 時代を紡ぐ企業110社 

(株) オー・エイチ・アイ

総合不動産業で着実に業績をアップ

(株) オー・エイチ・アイ 井川 英治 社長

 地域密着型企業として、福岡を拠点に不動産業を総合的に行っている(株)オー・エイチ・アイ。今年で設立15年目を迎える同社は、業界を震撼させた2008年のリーマン・ショック以降も着実に業績を伸ばし続けてきた実力のある企業だ。4年前から「10年計画」をスタートさせた同社は、この4年間の数値目標を順調にクリア。17年3月期はグループ売上高約17億円を計上し、利益面でもほぼ10年計画の最終目標に近い数字を出した。また、10年計画では数値目標以外に、グループ会社で創業50年を迎えた(株)大井不動産を含めたホールディングス化、さらに両社の中枢部門を同じビル内に集約して、よりフレキシブルな連携体制を築くことなどを掲げ、長期的な構想も描いている。

 現在は、オフィスビルや商業施設の運営を通してお客さまの利益を創出する「プロパティマネジメント」を始め、投資家の資産運用をサポートする「アセットマネジメント」、地場の強みを存分に生かした「不動産売買仲介」、福岡の中心街4つのビルにある「貸会議室」の4事業を展開している。取り扱っているビルには、中洲のgate’sや百道浜のヒルトン福岡シーホークなどがあり、ご存知の方も多いことだろう。

 井川英治社長は創業からこれまでを振り返る。「おかげさまで運営するビルの評判も良く、現在に至ります。ここまで続けられたのも、人とのつながりによるものが大きいですね。損得勘定ではなく、人との出会い、ご縁を大切にし、信用を築く。これこそが商売の基本なのではないでしょうか」。

今までもこれからも、変わらぬ企業理念を、未来に伝えたい

 会社を設立する前は、多額の債務を抱えた関連会社の舵取りを任されていた井川社長。利益が出ない厳しい時代をどうやって乗り越えてきたのか。不遇の時代にはどんなことを考えていたのかうかがってみた。

 「20年程前の不景気のころは本当に厳しかったですが、経営が辛いときはなおさら、お客さまのことを第一に考えないといけないという気持ちでいましたね。厳しい時代だからこそ、どうやったらお客さまに喜んでもらえるか、いろいろと試行錯誤したものです。たとえば、賃貸を決めてくれたお客さまには1人ひとりにハガキを書き、お礼の気持ちを伝えるようにしました。苦情でも何でも、すぐにご連絡くださいなど、自戒の意味も込めて何百枚も手書きしていましたね」。

 契約を結んだお客さまには、たくさんの企業のなかから自社を選んでもらえてありがたいという感謝の気持ちを伝える。また、自分に何が足りなかったか、自分を反省するためにもハガキ書きに取り組んでいたという井川社長。それがすぐさま営業につながるわけではなかったが、少しずつ取引したお客さまから「またお願いしたい」とリピートをいただくようになったのも、このころからだという。経営者として、自らが常にお客さまのほうを向いていることが大切だと気づけたことは、何よりの財産だったに違いない。また、社員全員での朝の掃除が始まったのもこのころだった。「毎朝、会社や、その周辺でゴミ拾いやトイレ掃除を継続したことで建設大臣賞までいただくようになりました。辛かった時代も、振り返ると悪いことばかりではなかったですね」。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:井川 英治
所在地:福岡市中央区天神4-6-7 天神クリスタルビル14F
設 立:2003年10月
資本金:1,100万円
TEL:092-733-2681
URL:http://www.ohi-pm.jp

<プロフィール>
井川 英治(いかわ・えいじ)
 愛媛県出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、外資系海運会社に勤務し、(株)大井不動産入社。(株)ホークスタウン代表取締役社長も務める。2003年に(株)オー・エイチ・アイを設立、代表取締役となる。趣味は読書、絵画鑑賞、仲間と酒を飲み交わしながら楽しく過ごすこと。

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2020年05月30日 07:00

危機に直面し、自らをイエス・キリストにたとえる孫正義の自信と勝負魂(4)

 このインドネシア事業については、日本ではまったく報道されないが、他にもソフトバンクの進めるアジアビジネスは広範囲におよんでいる。とくに、「アジア電力網構想」は...

2020年05月30日 07:00

どうなるこれからの新幹線 計画から50年で開業は半分(中)

 自由民主党所属の参議院議員で、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームのメンバーでもある西田昌司氏は、新幹線整備の経緯について次のように分析する。

2020年05月30日 07:00

最先端技術による“まるごと未来都市” 内閣府の「スーパーシティ」構想とは(中)

 スーパーシティによく似た言葉として、「スマートシティ」というものがある。「スマートシティ」とは、IoT(モノのインターネット)などの先端技術を用いて、基礎インフラと...

2020年05月29日 17:27

【北九州市】週明けも学校の授業を午前中のみに~新型コロナウイルス感染者増大を受け(5月29日現在)

 北九州市では、5月23日から28日にかけ連続で感染者が発生し、28日は21名と大きく増えている...

2020年05月29日 16:18

国交省・民都再生事業に認定 「舞鶴オフィスプロジェクト」8月着工へ

 国土交通省は今年4月21日付で、「舞鶴オフィスプロジェクト」を民間都市再生整備事業として認定した...

2020年05月29日 16:00

国交省が中間とりまとめ ESGを踏まえた不動産特定共同事業の検討会

 ESG投資の拡大やブロックチェーン技術の台頭、クラウドファンディング市場の拡大など、不動産を取り巻く環境は近年大きく変わってきた。このような潮流を踏まえ、国土交通省...

2020年05月29日 15:53

どうなるこれからの新幹線 計画から50年で開業は半分(前)

 新幹線とは、「時速200km以上で走行できる幹線鉄道」を指す。1964年に開業した東海道新幹線(東京~新大阪)以来、75年には山陽新幹線(新大阪~博多)、91年に上...

2020年05月29日 15:41

ホテルオークラ福岡、レストラン店舗の営業再開を発表

 ホテルオークラ福岡は6月1日より、同ホテルのレストラン店舗の営業を再開すると発表した

2020年05月29日 15:00

厚生労働省公表の「ブラック企業」 4月30日発表 九州地区(福岡を除く)

 20年4月30日に公表(20年3月31日更新分)された福岡を除く九州地区分は下記の通り...

2020年05月29日 13:44

中国WeChat「ミニプログラム」の状況~ネット利用時間の3分の1はWeChatに

 中国において、インスタントメッセンジャーアプリ「WeChat(微信)」が生活上、仕事上において大きな存在となっていることはよく報じられている。WeChatなしでは人...

pagetop