魚由来コラーゲン原料の供給逼迫、実際の状況は
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魚由来コラーゲン原料の供給逼迫が続いている。原料卸や製造各社は「在庫がないといわれ、注文を断っている状況」「供給元に新規取引企業の注文は受けないといわれた」と供給確保が厳しい状況との声が多く聞かれる。
その理由として挙げられるのが、海外需要の増加。とくに中国では、国内需要の高まりを受け、原料となる「ティアピア」の鱗の大量買い占めや、新たな製造企業が急激に増えているという。また中国だけでなく、台湾やベトナムをはじめ、東南アジア各国でもコラーゲンの需要が年々増加傾向にある。イスラム圏では「イスラム教は豚を食べてはいけない教えがあることから、魚由来のニーズが高い理由なのかもしれない」との声もあり、魚コラーゲンの利用が世界的に広がっている。
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合は、「供給がタイトなのは事実だが、一部のメディアが報道しているほど深刻ではない」といい、企業別で供給が確保できているところもあるとしている。しかし今後の見通しについては「全体的にコラーゲン供給量は増加しており、さらに供給確保が難しくなるかもしれない」と長期化する可能性も示唆した。
いずれにせよ、国内外で魚由来コラーゲンの需要が拡大していることが要因であり、原料価格も上昇していることから、今後の供給動向が注目される。
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