
(左が田中理事長)
8日午後0時30分ごろ、日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が大阪市内で会見を開き、8日付で会長職を辞任することを明らかにした。同連盟は7日に大阪市内で臨時理事会を開いていた。山根会長の処遇などについて話し合ったとみられ、理事32人のうち7日までに2人が辞任し、今後は会長に近い人物も含めて20人近い理事が辞任する意向だという。
山根会長の不正行為などを追及していた、「日本ボクシングを再興する会」も8日午後に都内で会見を行う見込みだ。同会は、アマチュアボクシング関係者333人が連名で、文科省とJOC(日本オリンピック委員会)に告発文書を提出していた。10年近く続く連盟私物化・独裁体制に関係者が耐えかねたかたちで、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太選手(現・WBA世界ミドル級王者)も自身のSNSで、「そろそろ潔く辞めてもらいましょう」などと発言していた。
告発文書にはアスリート助成金の不正流用についても記されており、山根会長も不正流用については認めていた。山根会長はさらにテレビのインタビューなどで、暴力団関係者と非常に近い関係だったことを語っていたため、東京五輪を2年後に控えてこれ以上のイメージダウンを防ぐため、JOCなどが第三者委員会の設置などを求めていた。
アメフト部問題で揺れた日本大学・田中英壽理事長とも親しい山根会長。ボクシング連盟のブログに掲載されている2人が並んで写った写真は、控えめな表現でも「その筋の人」にしか見えない。JOCは瀬戸際で、「ヤクザ五輪」のレッテルが貼られるのを回避したようだ。
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