2024年05月05日( 日 )

(福)双葉会、新たに2,963万円の不正受給 発覚

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 北九州市は11日、同市小倉南区の(福)双葉会による7月に発覚した補助金の不正受給(既報)に加え、同法人が新たに市からの措置費を不正受給していたことを明らかにした。

 市は双葉会の職員からの「児童指導員に付与される特殊勤務手当が、事務職員に付与されている」という情報提供を受け、6月19日から8月24日にかけて6回の特別指導監査を行った。その結果、新たに2,963万円の不正受給が発覚し、9月11日、改善勧告を行った。

 市によると、同法人は2015年度、16年度、18年4月から8月までの間、児童指導員の業務に従事していない事務職員を児童指導員として配置の改善加算を増やして請求を行い、措置費2,963万円を不正に受給していたとしている。今回の不正受給は、前回の補助金不正受給調査時には分からなかったという。

 市は、同法人に対し、前回の補助金不正受給に加え、今回発覚分についても返還を求めるほか、1カ月以内に改善報告を提出するよう求めており、引き続き指導を行っていくという。また、一連の件について、刑事告訴も視野に入れ警察に相談している。

 同法人の理事は、「真摯に受け止め、1つずつ改善をしていきます。不正受給に関しては返還していく意向です」と話す。

 また、元理事の西田一市議が、法人所有の車を私的に使っていたことも内部からの情報提供により明らかになっており、市は同法人に対し改善勧告を行った。

【内山 義之】

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