2022年06月25日( 土 )
by データ・マックス

福岡市長選、過去最低投票率を更新か?~20%台も

政策論争になっていない選挙戦

福岡市長選・選挙公報
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 11月4日に告示され、同18日投開票の福岡市長選。ともに無所属で、現職・高島宗一郎氏(44)と、新人・神谷貴行氏(48)=共産党推薦=の一騎打ちとなった選挙戦は終盤に入った。公開討論会などの政策論争を呼びかける神谷氏に対し、それには応じず2期8年の実績を強調する高島氏。福岡市政の今後4年間の方向性を決める重要な機会だが盛り上がりに欠け、低投票率が懸念されている。

 「ご近所で市長選の話題はまったく出ない」(40代主婦)
 「えっ!何の選挙をやっているんですか?」(30代会社員)

 普段は聞けない市民の生の声を拾いに行くとして、ジャージ姿で駆けずり回る姿をブログに掲載する高島氏。初日に訪れた玄海島では猫の写真を掲載。島民の声より「お魚くわえたどら猫」のほうに関心が向いた。肝心の市民の声に関するレスポンスは見えず、今後の市政にどう反映されるかは不透明。選挙ビラ、選挙公報は今後の施策について具体的な内容がなく、メディアで取り上げられている社会課題などを並べ立てたようなものとなっている。

 一方、神谷氏は、「ロープウエーより市民の暮らし」と、家賃補助の対象世帯増や市営住宅増設、小学生までの通院医療費無償化など生活重視の具体的な政策を挙げ、高島氏との差別化を図る。ただ、高島氏側が論争を避けるような“無視”の姿勢を崩さないため、肩透かしをくらっている状況だ。立候補者間すら市政をめぐる議論が深まっていないのだから、市民の関心が高まるわけがない。近年の選挙の傾向も踏まえると、認知度が上がっている期日前投票は前回よりも増えるが、逆に、投票日当日の投票率が落ち込むと考えられる。

 福岡市長選の過去最低投票率は1994年11月の31.67%。この時も現職と新人の一騎打ちの構図だった。記者の肌感覚からして20%台も十分にあり得る。ちなみに過去20年で投票率が最も高かったのは09年8月の衆院選(小選挙区)65.61%。

【山下 康太】

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