2024年04月19日( 金 )

九州のドラッグストア、再編は不可避~厳しくなる中堅中小チェーン

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 大手ドラッグストアの出店攻勢で地方チェーンの経営環境が厳しさを増している。九州でも競争激化で中堅中小チェーンの再編は避けられそうにない。

 九州の大型M&Aは、2007年JR九州によるドラッグイレブン(現・JR九州ドラッグイレブン)、2009年マツモトキヨシによるミドリ薬品(現・マツモトキヨシ九州販売)、同年サンドラッグによるダイレックス買収がある。ほかにも「セイムス」を展開する富士薬品が大分県や北九州市などで中小ドラッグを買い漁っている。2001年の医薬品販売の規制緩和後、廃業もあって中堅中小店の整理淘汰が進んだ。

 年商200億円以上の上位企業6社のうち、コスモス薬品はいち早く多店舗展開に着手、今期は売上高全国3位に躍進する。これを追撃するのがドラッグストアモリで、営業地域を山口県と四国北部に拡張、17年2月持株会社のナチュラルHDを通じ岡山地盤の(株)ザクザグを買収、グループ売上高2,000億円を突破した。

 九州域内にとどまっていたJR九州ドラッグイレブンは昨年東京に1号店を開設、今後首都圏で店舗網を拡大していくとしている。

 大賀薬局、サンキュードラッグ、新生堂薬局の3社はローカルチェーンに徹する方針だ。3社とも調剤薬局を兼営する。

 前期は揃って増収だったが、コスモス薬品が11.0%増だったのに対し、ドラモリ8.7%、ドラッグイレブン3.0%、大賀5.1%、サンキュー6.6%、新生堂4.6%と成長率格差は拡大している。経常利益率はコスモスの4.53%に比べ、ドラッグイレブン2.97%、サンキュー3.28%と差がある。ドラモリは利益を明らかにしていない。

 消費者の健康志向を背景にドラッグの業績は好調だが、競争激化で再編はいずれ避けられない。業界ではM&Aが日常茶飯事で、昨年もウエルシアHDが岡山県と東京都、ツルハHDが愛知県の中堅チェーンを買収した。ウエルシアは九州に店舗がなく、ツルハは福岡県に10数店しかない。両社とも出遅れ挽回のためM&Aを目指していると見られる。

<九州ドラッグストア上位6社2017年度売上高>
1、    コスモス薬品・・・・・・・・・5,580(11.0)
2、    ドラッグストアモリ・・・・・・1,356(8.7)
3、    JR九州ドラッグイレブン・・・・・512(3.0)
4、    大賀薬局・・・・・・・・・・・・236(5.1)
5、    サンキュードラッグ・・・・・・・229(6.6)
6、    新生堂薬局・・・・・・・・・・・199(4.6)
(注)単位億円、カッコ内前期比増減率%

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