「ひかり輝く筑紫野市」の実現に向けて 市政3期目がいよいよスタート
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2019年03月11日 07:00

「ひかり輝く筑紫野市」の実現に向けて 市政3期目がいよいよスタート

筑紫野市長  藤田  陽三  氏

2019年1月20日に告示された任期満了にともなう筑紫野市長選は、現職の藤田陽三氏が無投票で3選をはたした。これまで筑紫野市議会議員や福岡県議会議員、県議会議長、そして市長を2期務めた経験を生かし、満を持して3期目を迎える藤田市長に、これからの筑紫野市のまちづくりについて聞いた。


藤田市政3期目の重み

 ――まずは3選おめでとうございます。いよいよ市政3期目を迎えますが、意気込みをお聞かせください。
 藤田市長 私は筑紫野市長として、これまでの1期目と2期目を経たうえで、今回3期目を迎えるわけですが、これは陸上競技の三段跳びでいうところの、「ホップ・ステップ・ジャンプ」の「ジャンプ」にあたります。1期目で仕込み、2期目で育ててきたものを、3期目ではいよいよ“開花”させられるよう、全力で取り組んでいきたいと思っています。

 たとえば、昨今は自然災害が猛威を振るっています。そのため、10万3,000人余りの筑紫野市民の安全・安心のためのまちづくりを進めていくのはもちろんですが、災害時に助け合うための自助・共助・公助のコミュニティの確立にも努めていきたいと思っています。

 ほかに、介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念される「2025年問題」に対応するための地域包括ケアシステムの構築や、地場産業の振興と雇用の創出、子どもたちの夢を育む教育施策と、生み育てやすい子育て支援など、早急に取り組むべき課題が多々あります。これらの解決に向けた道筋を示し、次の世代につないでいくことが、政策の執行に責任をもつ行政の長としての私の使命であると考えております。

 ――19年1月から、新たなコミュニティバス「つくし号」の運行を始められたそうですね。
 藤田市長 本市は、福岡市から南に約15km、久留米市から北に約20kmにあり、両市のほぼ中間地点に位置しています。そのため、歴史的にも南北の往来が盛んな地域であり、JR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線がほぼ並行して市中央部を南北に貫いているほか、国道3号線や鳥栖筑紫野道路、九州自動車道などの主要幹線も南北に走っているなど、南北方向の交通インフラが非常に整っています。この南北方向への交通利便性により、福岡市などへの通勤や通学を考えた場合、市民にとって非常に住みやすいまちといえるでしょう。

 しかし一方で、東西方向の移動を考えた場合、残念ながら本市の交通インフラは、利便性が高いとはいえない状況でした。そこで、東西方向の交通利便性を向上させるために、19年1月4日から新たなコミュニティバス「つくし号」の運行をスタートしました。市内5コースを走る「カミーリヤ巡回福祉バス」、市内2コースを走る「御笠自治会バス」と併せて、3つのバスで市内の東西方向の交通利便性の向上を図っていきます。

自然とまちとの共生都市

 ――筑紫野市のこれからのまちづくりについて、基本的な考えをお聞かせください。
 藤田市長 筑紫野市には、多くの歴史・文化が息づいています。たとえば、九州最古の寺といわれている「武蔵寺(ぶぞうじ)」。ここは、藤原鎌足の子孫である藤原虎麿が創建したとされており、薬師如来が本尊として祀られております。かの菅原道真公は、百余日間にわたってこの武蔵寺の隣にある「紫藤の滝」で身を清め、「天拝山」の山頂に登って彼方の天を仰ぎみて拝まれたといい、これが天拝山の名前の由来とされています。ほかに、万葉集にも詠まれた「二日市温泉」や、国史跡の指定を受けた「宝満山」「阿志岐山城跡」など、歴史的な史跡だけでなく豊かな自然環境といったさまざまな魅力が、筑紫野市内には数多くあります。

 こうした魅力をもっと市内外に向けてアピールするとともに、市政のなかにうまく取り込んでいくことで、「自然と共生したまちづくり」を実現していきたいと思っております。そして、そのための充実した整備を進めていきたいと考えています。

「ちくしはひとつ」

 ――太宰府市、大野城市、春日市、那珂川市など、近隣の自治体との連携についてお聞かせください。
 藤田市長 今、挙げられた4市と本市は、かつては同じ「筑紫郡」に属しておりました。その筑紫郡は、18年10月に那珂川市が誕生したことで消滅してしまいましたが、先人たちが「ちくしはひとつ」ということをずっと言い続けてこられたように、非常にまとまりの良い地域だと思います。それぞれ人口も増えていますし、財政的に安定していることもあって、「平成の大合併」で1つになることはなく、5市それぞれが独立して、切磋琢磨の下に頑張っています。

 これから先については、どのようになっていくかというはっきりとした道筋は立っていませんが、「ちくしはひとつ」という考え方は非常に大切であると思っています。現在のように日本全体で人口が減少していく局面に入った以上、地方自治体はこの先、対立するのではなく、さまざまな課題に対して協力し合っていかねばならないでしょう。

「市民が主役」のまちづくり

 ――市長に就任されて以来、「移動市長室」を続けてこられましたが、手ごたえはいかがですか。
 藤田市長 「移動市長室」は、私自らが市内の各地域へ出向き、市内で活動する団体やグループと身近なテーマについて対話を行うことで、市の情勢や市民のニーズを把握し、今後の市政に生かすことを目的として始めました。8年前に市長就任して以来、すでに87回以上開催してきました。この取り組みは、3期目も引き続き行っていきたいと思っております。

 始めた当初はいろいろと未熟な部分もありましたが、回を重ねるごとに改善・改良を続け、今では市民の皆さまが移動市長室の開催を待ってくれています。非常に和やかなムードのなかでさまざまな貴重なご意見を拝聴できており、それらをもち帰って市政に生かしていくことが、市民サービスにつながりますし、市の総合計画をはじめとした方針を決める際にも参考にしています。今後も、「現場主義」「市民目線」「誠心誠意」という私の基本姿勢を大切にしながら、「市民が主役」のまちづくりを進めていきたいと思っております。

 ――これまでの2期でやってこられたなかで、とくに印象が強いものは何でしょうか。

初登庁時、筑紫野市役所の玄関
前には、多くの市民が集まった

 藤田市長 西鉄筑紫駅西口の土地区画整理事業や、コミュニティ施設整備、地域交通網の形成、そして新たな市庁舎建設など、これまで重要施策として取り組んできた事業があります。

 そのなかで新市庁舎につきましては、19年1月4日に開庁させていただきました。おかげさまで皆さまからは、「良い庁舎ができましたね」「10万都市としてのシンボル的な庁舎になりましたね」というようなご意見をいただいています。また、地域交通網の形成については、先ほどもお話しましたが、3つのバスの運行体制ができました。

 こうしたさまざまな事業を実現できたのは、筑紫野市の職員471名の努力もあったことがいえます。

 ――最後に、筑紫野市長としての今後の“夢”についてお聞かせください。
 藤田市長 非常に難しい目標ではありますが、市民に「住みたい」「住み続けたい」と感じてもらえる「ひかり輝く筑紫野市」というまちづくりを進めていきたいと思っています。それを成し遂げるために、重要なのは「人」です。さまざまな意見を寄せてくれる市民の皆さま、そして、その市民の意見を吸い上げる職員。この点、私は非常に恵まれていると思っています。職員がしっかりとしているからこそできることは、たくさんあります。

 これからも市民の皆さまとともに職員一丸となって、「ひかり輝く筑紫野市」をつくりあげるため、これまでの経験を最大限に生かし、全力で使命をはたしていきたいと思っております。

【内山 義之】

<プロフィール>
藤田  陽三(ふじた・ようぞう)

1942年2月、筑紫野市出身。修猷館高等学校卒業。左官業に従事。87年5月から筑紫野市議会議員を2期務め、91年11月から福岡県議会議員を5期務めたほか、途中、2005年2月から07年4月にかけては、福岡県議会第57代議長という要職も経験している。11年2月に筑紫野市長に初当選し、19年2月から3期目。

 

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