不動産とITを融合させ、仕組みをつくる(1)~インベスターズクラウド・古木大咲社長
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2017年04月26日 11:35

不動産とITを融合させ、仕組みをつくる(1)~インベスターズクラウド・古木大咲社長

 不動産業界が飲み込まれたリーマン・ショックを乗り越え、爆発的に業績を拡大させている(株)インベスターズクラウド。同社にとって、不動産とITとの融合は欠かせないキーワードだが、いかにして生まれ、今後どのような方向に進もうとしているのか。同社代表取締役の古木大咲氏に聞いた。

「IT×不動産」は営業経験がきっかけ

 ――福岡で起業に至った経緯をお聞かせください。

(株)インベスターズクラウド 古木 大咲 代表

 古木 16歳で高校を中退し、しばらくフリーターとして自由気ままに生きていましたが、さすがに20歳を迎えたあたりから、友人の就職の話が耳に入ってくるようになりました。このまま一生フリーターではいけないと思ったのが起業のきっかけですね(笑)。

 まずは就職活動から始めましたが、高校中退でアルバイト4年生。なかなか雇ってくれるところはありませんでした。やっとの思いで就職できたのが、福岡でアパート販売や不動産仲介を手がける三和エステート(株)でした。

 当初は清掃スタッフとして採用されたわけですが、「営業がしたい」と常に考えていましたので、清掃を通じて物件オーナーと仲良くなれたことを活かし、何か提案してみたら売れるかもしれないと考えたのです。今思えば浅はかな思いつきだったかもしれませんが、上司に「(在庫となっていた投資物件を)売らせてほしい」と申し出ました。それをオーナーに紹介したら、幸いにも契約することができ、営業部に異動することが叶ったのです。

 この時はITバブル全盛の頃でしたので、ITを活用すればもっと売りやすいのではないかと思い立ったのです。「HP(ホームページ)をつくってそこから集客すればもっと売れるはずだから、予算をください」と会社に訴え、いくらかの予算をいただきました。限りある予算でテキストベースのHPをつくりましたが、当時の検索エンジンのアルゴリズムでは、いとも簡単に検索結果の上位に表示されるようになっていたのです。これにより、月に約30件の問い合わせが全国から入るようになりました。HPさえつくってしまえば、毎月のサーバー代だけで問い合わせが来る。ITの力を実感したわけです。

 もっとITと不動産をかけ合わせたビジネスをしたいという想いが強くなり、会社を辞めて起業することを決めました。自信なんてものはありませんでしたが、自分の意志の赴くまま突き進んだという感じです。

(つづく)
【文・構成:東城 洋平】

<COMPANY INFORMATION>
(株)インベスターズクラウド
代 表:古木 大咲
所在地:東京都港区南青山2-27-25-7F
設 立:2006年1月
資本金:6億192万円
売上高:(16/12連結)379億1,500万円

<プロフィール>
古木 大咲(ふるき・だいさく)
1979年9月14日生まれ。高校中退後、三和エステート(株)へ入社。2006年に現・(株)インベスターズクラウドを設立。代表取締役に就任した。15年12月に東証マザーズへ上場を果たし、16年12月には東証一部へ市場変更した。

 

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