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2019年03月26日 09:00

春吉橋など国体道路の空間利活用を検討へ 20年度末に提言とりまとめる

春吉橋(3月上旬撮影)

 国体道路(国道202号)の空間利活用検討会(委員長=坂口光一・九州大学大学院教授)の初会合が25日、福岡市内で開かれた。国体道路は、道路や歩道幅が狭く、交通渋滞や事故が多い。道路空間の再編のほか、現在架け替え中の春吉橋と迂回路橋を活用した賑わい空間のあり方について、検討する。対象となる区間は、祇園西と渡辺通4丁目を結ぶ約1km。七隈線天神南駅と同線延伸工事で建設予定の中間駅を結ぶ区間に相当する。交通実態調査やアンケートなどを行ったうえで、それぞれの整備コンセプトや導入機能などの案をまとめる。賑わい空間については、事業手法、スキームについても議論する。今後3回程度会合を重ね、2020年度末頃に提言をとりまとめる予定だ。事務局は九州地方整備局福岡国道事務所と福岡市。

 春吉橋などの賑わい空間利活用をめぐっては、有識者らから成る技術研究会が15年に、「新たな都市の象徴」として、橋上でバザールなどを催し、人が回遊する新たな水上広場とする旨を提言している。水上広場の企画運営には、ビジネスを生み出すため、「徹底した民間の視点と活力が必要であり、行政はサポートに回る必要がある」などと指摘している。今後の検討も、この提言をベースに進められる。

迂回路(3月上旬撮影)

 国土交通省によれば、国体道路の通行車両は1日約3万台。混雑度は1.7という慢性的混雑状態にあり、福岡都心部の主要道路で最も高い。渡辺通りの混雑度は1.26、明治通りが1.01。そのほかは1以下だ。国体道路が混雑する原因には、幅員が12m、4車線と狭く、右左折車両や駐車車両による交通阻害などが指摘されている。歩道も3mと狭く、歩行者や自転車が錯綜している。国体道路での交通事故の発生率は、福岡県内の国道平均と比べ、約4倍に上る。

 那珂川に架かる春吉橋の建設は1961年。木杭の基礎など下部工の損傷が激しいため、国は2013年から橋の架け替えに着手している。工事の完成時期は未定。架け替えに際しては、通常の場合、撤去を前提とする仮設の迂回路橋を設置して工事を進めるが、迂回路上の空間を賑わい空間として活用するため、仮設ではなく本設の橋(永久橋)として整備している。迂回路橋は橋長約64m、幅約23m。面積は、単純計算で約1472m2となる。活用方法決定後、迂回路橋の管理は福岡市に移管される。

【大石 恭正】

 

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