2024年04月20日( 土 )

ここがヘンだよ、レオパレス 現場が終わって「見積書」

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 「とにかく回収までのサイトが長い」――そうレオパレスとの取引を語るのは西日本の産廃処理業者A。A社とレオパレスの契約はとくに珍しいものかもしれないが、実際に存在したケースを紹介しておこう。A社は物件建設中に排出された建設廃材などを収集運搬・処理する仕事を請け負っているが、着手前に契約書は交わされなかったという。

 では、どのように回収まで流れていくのか。

 通常取引では、毎月の出来高払いであるが、レオパレスの現場では完了しないと支払いをしてくれないのが前提だ。A社は現場が終わると、レオパレスと下請の現場監督に確認を取り、「見積書」を作成し、押印のうえ、レオパレスにファックスを送る。

 それを基にレオパレスの担当者が、発注書・発注請書・請求書を作成し、A社に郵送する。A社が送られてきた発注請書へ収入印紙を貼り、割印と押印、請求書へ押印し、レオパレスへ返送。このように、1つの現場が終わらないと支払ってくれないのだ。長い時には、回収までに5カ月かかる現場もある。一現場で数十万円程度の金額だが、それすら対応が遅く、苦情を申し立てても「本社で決まっているから」の1点張りだという。通常の請求書の発行では受付できないと言われて、工事業者でもないのに、現場終了後の請求になっている。実際に作成された請求書をみてみると、着工日と完了日が同じ日付になるという不思議なことに。

 「スーパーゼネコンや地場大手ゼネコンでも毎月請求書を発行し、30日以内の現金払いが基本。数百を超える取引業者のなかで、こんな支払いはレオパレスだけ」とA社は今でも納得がいっていない。

着工と竣工が同じ日付になっている


 これまでは、レオパレスがある程度、仕事をたくさん持っていたから、こんな無茶なやり方でも取引を続けてきたという業者が多いはずだ。しかし、今となってはもう通用しなくなる。今後、レオパレス本位の支払いはできなくなるに違いない。

【東城 洋平】

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