海外でも評価される光冷暖システム 博多が誇るグレートモーニングとは(中)
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2019年04月20日 07:00

海外でも評価される光冷暖システム 博多が誇るグレートモーニングとは(中)

(有)チョコレートショップ 代表取締役 佐野  隆 氏
Anny Group KFT(株) 代表取締役社長 二枝 たかはる 氏
(株)力の源ホールディングス 代表取締役会長兼社長 河原 成美 氏

「博多から世界へ」2人のパイオニアとともに

 ――2号店の計画もあると聞いています。

 二枝 新たなホテルの計画を立てているところで、博多区内で今年中に着工し、来年に竣工する予定です。今はまだコンセプトやデザインなどを話し合っている段階ですが、ホテルの名称だけは「1.2(ワン・ツー)グレート」にしようと考えています。1号店のグレートモーニングでは、主に2~4名を対象にした部屋がメインでしたが、2号店では1~2名でも利用できるホテルにしようということで、この名前になりました。

 グレートモーニングが開業する前、私が「直営でも、フランチャイズでもいいから、このホテルを世界に向けて展開していきたい」という今後の夢を語ったところ、河原さんがすぐさま「ならば、そのフランチャイズの第1号店は私が個人的に出資して出しましょう」とおっしゃってくれたことには、本当に驚きました。河原さんは続けて、「だって光冷暖を開発した二枝君が、自信をもって自らのお金で第1号店を出すんでしょ。であれば、成功することを疑う余地はない」ともおっしゃってくれて、これが“世界で戦う男”の考え方や心意気なのだと、深く感銘を受けたのを覚えています。

 ――「博多から世界へ」ということでしたが、海外展開は具体的には、どのように進めていかれますか。

 二枝 すでに韓国では、現地の不動産業者との連携で、17棟のホテルに光冷暖を入れることが決まっています。また、タイやカナダ、中国でもモデルルームをつくるほか、来年には上海でもホテルをオープンする予定です。

 ――河原社長や佐野代表は、初めて「光冷暖」を体験されたときは、どのように感じましたか。

 河原 私が初めて光冷暖のモデルルームを訪れたのは、6年ほど前のことでした。すでに「石の癒」で成功されていたことや、そのノウハウをベースにしてつくったということで、光冷暖自体への期待値が非常に高かったですし、私自身も環境や健康について関心があったことから、「早く体験してみたい」という好奇心が強かったことを覚えています。実際に体験したところ、すぐに気に入り、実家にも光冷暖を入れてもらいました。本当に気持ちが良く、とにかく静かで快適です。素材が良く、健康にも良いものですから、病院や医療機関などでは待合室だけでなく、建物全体に光冷暖を入れるべきだと思います。

 佐野 私は、実際に体験したのは今回のホテルが初めてでしたが、存在自体は以前から知っていて、「どんな体験ができるのか」「どんな風に違うのか」と、とても興味深く思っていました。入った瞬間は「空気が優しい」と感じ、それと同時に、その空間でとても落ち着いている自分がいることに気づきます。何もない空間なのに、とてもリラックスできるという、まったく新しい体験でした。まるで五感を刺激して“第六感”に訴えかけるような感覚ですね。

 河原 普通はリラックスというと、音や香りを用いる方法が多いですが、それを空間でリラックスさせるというのがすごいですね。まるで、深い山のなかの禅寺で座禅を組んでいるかのようです。

 ――お2人は、すでに博多から世界に向けて店舗を展開していますね。

 河原 08年に一風堂のアメリカ1号店を出店し、その後、「IPPUDO NY」が全米レストラン投票サイトの「Yelp!」で2010年度の第1位を取りました。全米の全レストランで1位というのは大きかったですね。そこで海外部門は勢いがつきました。

 我々は、「1億人に“笑顔”と“ありがとう”を発信する」という目標を掲げています。世界にむけて何らかの一風堂関連の商品を発信していきたいと思っています。私は、ラーメンとはメディアであり、情報だと思っています。たとえば、弊社の看板商品「赤丸新味」「白丸元味」も情報ですし、一風堂も情報です。世界に日本食文化のすばらしさと「“笑顔”と“ありがとう”」を伝えていきたいと思います。

 佐野 当時は、ラーメン屋さんが世界に行くとは思いもしませんでしたが、河原さんたちがあっという間に「博多」を世界に轟かせてくれました。我々もそれに勇気づけられ、17年1月に3代目となる娘がフランス・パリに出店しました。5分も歩けば、約20店舗のチョコレート屋がある激戦区で勝負していますが、お客さまの9割が現地の方です。

 二枝 お2人を始めとした諸先輩方のおかげで、博多は日本で一番注目されている場所になりました。弊社も14年に、健康だけでなくエネルギーを無駄遣いしないということで、福岡市の推薦を受けて「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました。弊社以外はすべて世界的な企業でしたので、これは「世界でも認められたのだ」と自信をもてました。

(つづく)
【麓 由哉】

<プロフィール>
河原 成美(かわはら・しげみ)

1952年、福岡県生まれ。79年にレストランバー「AFTER THE RAIN」を開店。85年に「博多一風堂」をオープンし、翌86年に(株)力の源カンパニーを設立。2008年のニューヨーク進出を皮切りに、世界中にラーメンと日本食の魅力を伝えるグローバルリーダーとして活動している。現在、力の源カンパニーのファウンダー、(株)力の源ホールディングスの代表取締役会長兼社長を務める。

 

佐野 隆(さの・たかし)
1965年、福岡県生まれ。老舗洋菓子店「チョコレートショップ」のオーナ――。人気商品『博多の石畳』を始め、焼き菓子やケーキなど次々と新商品を開発し、一時代を築いた。現在160点以上の商品を約50人のパティシエとともに手づくりし、“博多カルチャー”“Made in HAKATA”を発信し続けている。

 

二枝 崇治(ふたえだ・たかはる)
1959年、福岡県生まれ。88年にライフショップ「Annyのお気に入り」、2003年にストーンスパ「石の癒」を開業。オリジナル商品を主軸とした雑貨業や独自開発のストーンスパ、エアコンいらずの“光冷暖システム”など、ユーザーの生活に寄り添った商品開発を実施している。現在、アニーグループのKFT(株)代表取締役を務める。

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