海外でも評価される光冷暖システム 博多が誇るグレートモーニングとは(前)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年04月19日 12:39

海外でも評価される光冷暖システム 博多が誇るグレートモーニングとは(前)

(有)チョコレートショップ 代表取締役 佐野  隆 氏
Anny Group KFT(株) 代表取締役社長 二枝 たかはる 氏
(株)力の源ホールディングス 代表取締役会長兼社長 河原 成美 氏

光冷暖システムを全室に備えたホテル「グレートモーニング」は、“エアコンなし、ほこりなし”という新しい価値を創造したことで注目を集めている。同ホテルの展開に関わる3人の博多の経営者に、光冷暖とホテルをテーマに語ってもらった。


アニーグループの集大成「グレートモーニング」

 ――ストーンスパ「石の癒」に代表されるように、二枝社長はこれまで、自身の「石」に対しての深い思いを体現してこられました。今回、新たにホテル事業に参入された経緯からお聞かせください。
 二枝 私の「石」への思いは、地元・志免町のシンボルである“ボタ山”を見て育ったことが原点にあります。その思いから、セラミックを使ってコーヒーを焙煎するなど、アニーグループとして石に関係するさまざまな商品を開発してきました。その応用から生まれたのが、「光冷暖システム」(以下、光冷暖)です。従来のエアコンは、温度を変えた空気を送風機で送り出すのに対し、光冷暖は石の力(遠赤外線効果)を用いて人の体を温めたり、涼しくしたりする、まったく新しい手法です。そのため無音でとても静かですし、乾燥することもないので肌や喉に優しいのが特長です。また、九州大学と共同研究を行ったところ、光冷暖を活用することでリラックス効果や集中力アップといった効果が期待できることが実証されました。このことは論文でも発表され、2017年9月に英国の科学雑誌「Scientific Reports」(ネイチャーグループ)にも掲載されています。こうした特長もあって光冷暖は、戸建だけでなく、医療機関や学校など、さまざまな施設での導入が進んでいます。たとえば、県内の大刀洗町では、公立の中学校で光冷暖が採用されるなど、公的な施設への導入実績も増えています。

 アニーグループとしてはこれまで、光冷暖やストーンスパ・石の癒を始め、タオルやお茶などこだわった商品などを独自に開発してきました。今回のホテルは、そんなグループの集大成をかたちにしたいという思いから始めた事業です。その第1号店として18年11月23日に開業したのが、この「グレートモーニング」(博多区店屋町)です。

 ――二枝社長は、河原社長や佐野代表とはどのようなご関係でしょうか。

二枝 たかはる 氏

 二枝 河原さんとは、まだお店を1~2店舗しか出されていないころからですので、もう30年来のお付き合いになります。また佐野さんとも、同じ博多区ということもあり、ずいぶんと昔からお付き合いさせていただいております。

 今回の新しいホテルでお出しする朝食の試食会を行った際に、そのときは和食弁当を用意していたのですが、河原さんから「これは“グレート”ではない。おいしいクロワッサン1個、おいしいコーヒー1杯だけでもこだわって出した方が“グレート”だ」という貴重なご意見をいただきました。そのときに、以前いただいたことのある、佐野さんがつくっていたおいしいクロワッサンのことを思い出しました。そこですぐさま佐野さんに相談したところ、新たなホテルにふさわしい、こだわり抜いたクロワッサンづくりに取りかかってくださり、2カ月後に再度行った試食会で、グレートモーニングの朝食が決まりました。お2人のお力添えなしには、これほどすばらしいホテルにはなっていなかったかもしれません。

 ――お2人の力添えがあったことで、理想のホテルとなったのですね。
 二枝 グレートモーニングには、コーヒーや紅茶、八女茶、シャワーヘッド、寝具、アメニティなど、弊社がこれまで開発してきた商品や、35年間培ってきたノウハウをつぎ込んでいます。さらにそこに、博多だけにしかないチョコレートをつくっている佐野さんと、私の大先輩であり博多の名前を世界に知らしめた河原さんのご協力をいただいたことで、“博多らしい”ホテルにすることができたと思います。今後も、お2人のご協力をいただきながら、“博多から世界へ”のコンセプトで店舗数を増やしていきたいと思います。

(つづく)
【麓 由哉】

<プロフィール>
河原 成美(かわはら・しげみ)

1952年、福岡県生まれ。79年にレストランバー「AFTER THE RAIN」を開店。85年に「博多一風堂」をオープンし、翌86年に(株)力の源カンパニーを設立。2008年のニューヨーク進出を皮切りに、世界中にラーメンと日本食の魅力を伝えるグローバルリーダーとして活動している。現在、力の源カンパニーのファウンダー、(株)力の源ホールディングスの代表取締役会長兼社長を務める。

 

佐野 隆(さの・たかし)
1965年、福岡県生まれ。老舗洋菓子店「チョコレートショップ」のオーナ――。人気商品『博多の石畳』を始め、焼き菓子やケーキなど次々と新商品を開発し、一時代を築いた。現在160点以上の商品を約50人のパティシエとともに手づくりし、“博多カルチャー”“Made in HAKATA”を発信し続けている。

 

二枝 崇治(ふたえだ・たかはる)
1959年、福岡県生まれ。88年にライフショップ「Annyのお気に入り」、2003年にストーンスパ「石の癒」を開業。オリジナル商品を主軸とした雑貨業や独自開発のストーンスパ、エアコンいらずの“光冷暖システム”など、ユーザーの生活に寄り添った商品開発を実施している。現在、アニーグループのKFT(株)代表取締役を務める。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2020年07月08日 17:06

(株)ウィンコーポレーション(東京)/フードプロバイダーNEW!

 同社は7月3日、東京地裁より破産手続開始決定を受けた。

2020年07月08日 16:54

球磨川水害現地から 前代未聞の降水量~(株)味岡社長・味岡和國氏が水害と地域の本質を語るNEW!

 九州豪雨による死者が7日の時点で56名に達した。熊本県の球磨川およびその支流域で被害が深刻であり、人吉市18名、球磨村17名、芦北町10名、八代市4名、津奈木町1名...

2020年07月08日 16:44

【コロナ禍】文化芸術こそ「社会と生存の必需品」~劇団わらび座・山川社長大いに吠えるNEW!

 新型コロナウイルスの感染がなかなか収束に向かわないなか、「劇団わらび座」が依然として苦境に立たされている。代表取締役・山川龍巳氏からメッセージ転載する...

2020年07月08日 15:54

久留米市、避難勧告を解除

 久留米市は8日、午後1時45分に洪水警報が解除され、河川氾濫の可能性が低くなったため...

2020年07月08日 15:30

【凡学一生のやさしい法律学】関電責任取締役提訴事件(5)嘘を許さない社会をもとめて

 日本社会は、嘘と不正にあふれている。このような社会をつくった団塊世代の一員として、子や孫に本当にすまなく感じている...

2020年07月08日 15:03

1982年の長崎大水害~携帯電話のない時代のサバイバル術

 1982年の長崎大水害を経験し、翌年、テレビ長崎の水害1周年の番組に生出演して当時の様子について話したことがある。その時のサバイバルの経験が参考になればと思い、共有...

2020年07月08日 14:36

【縄文道通信第34号】縄文道検定―天職ガイド 縄文道―武士道―未来道(前)

 天職の定義とは何であろう。古今東西、人間は仕事に関わってきた。たとえば縄文時代は狩猟、漁労、採集生活者だったが、衣食住を維持するためにさまざまな道具を開発...

2020年07月08日 13:56

【コロナに負けない(56)】マリン保証がコロナ関連支援策の申請をサポート

 マリン保証(株)は、新型コロナウイルスの影響を受けた契約企業に対して、持続化給付金などの政府支援策の申請に関するレクチャーや書類作成などの支援を無償で実施している...

2020年07月08日 13:28

(株)全国輸送(東京)/一般貨物自動車運送

 同社は7月6日、東京地裁に破産手続きの開始を申請し、同日、同地裁より破産手続開始決定を受けた...

2020年07月08日 13:00

【株主総会血風録1】大戸屋ホールディングス~買収を仕掛けたコロワイドが戦わずして“戦線放棄”の奇々怪々(中)

 そもそもの発端は、2015年7月大戸屋を実質的に創業した三森久実会長(当時)が57歳で死去したことだ。経営権をめぐり、久実氏の従兄弟にあたる経営陣と、久実氏の妻と息...

pagetop