役場ではできないことを実行するための財団設立
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こゆ財団執行役員 岡本啓二 氏(新富町役場職員)
こゆ財団立ち上げの際に、新富町役場から出向して執行役員に就任しました。行政は経済を興したりモノを流通させる、人を呼び込むことが苦手で、すぐに「お祭りをやろう」ということになりがちです。それでは面白くないし、何よりも自分たちでつくり上げることが必要だと感じていました。だから、企画立案から現場での動きまで担当する財団が必要だったのです。
財団は、ふるさと納税を財源としています。ふるさと納税の2015年度寄付額が2,000万円だったものを、16年度に4億5,000万円まで増やしました。そのうち1億5,000万円は役場に基金として残して、その6%で財団を運営しています。町の予算は使わずに、財団が稼げば町の名前も売れて、ひいては町に還元できるのです。
まずは「外貨」を稼ぐために、ふるさと納税事業などの既存の仕組みをリ・ブランディングして全国に売り出すことにしました。新規就農者事業も実現し、企業誘致では今年4月から3件の実績があります。
設立からまだ半年ですが、町全体に新しい風を流し込んでいくのが大事だと思っています。農業未経験者の女性が地元農家とうまく連携しているのを見ると、どんどん新しいものが生まれてくる手ごたえを感じています。
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