別府市が挑む、世界で一番輝くまちへの挑戦(後)
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包容力も魅力の別府市
――「自然との共生」や「学研都市としての発展」、「日本一の外国人観光客訪問地を目指す」など、市長が思い描かれる別府市の将来像や目標についてお聞かせください。
長野市長 別府市の将来像についてのキーワードは、「ダイバーシティ」です。古くから別府市は温泉地として栄え、市外の人々との交流が盛んな歴史があります。また、「太陽の家」(※)では障がい者が活躍し、2000年に立命館アジア太平洋大学が開学してからは、人口に占める留学生の割合が国内で常に1位、2位になるなど、お互いに認め合い多種多様な人、モノの受け入れに馴染んだ文化があります。この多様性こそが、別府市の宝です。観光地として観光客のためのまちづくりをするのではなく、別府に住んでいる市民や留学生、多種多様な人たちが元気で明るく、世界で一番輝いているまちをつくりたいと考えています。それが、世界一の観光地をつくることにつながると思います。
別府市の取材を通じて
過去から連綿と受け継がれてきた『温泉都市』としての財産。足を伸ばしたくなるような舞台設計と、そこでしか体験できない企画の立案と実行。そして、それらを国内外へと広く伝えるための、現代の情報ツールを活用した広報活動。
市が発起人となって起こしたこれら一連の流れに、市民も協力を惜しむことなく加わった。『湯~園地』の成功から見えてくる地方創生の鍵。それは、考え抜いたアイデアを広く世界に訴えかける行動力と、支持を得たという実績、自分も携わったという成功体験の共有にこそあるのではないだろうか。(了)
【代 源太朗】<プロフィール>
長野 恭紘(ながの・やすひろ)
1975年4月生まれ。日本文理大学商経学部卒。衆議院議員秘書を経て、2003年4月、別府市議会議員初当選を果たす。07年4月に別府市議会議員再選、15年4月 に別府市長初当選し、現在に至る。関連記事
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