戦前、戦中に炭鉱で亡くなった犠牲者の冥福を祈る「翔魂の碑」への参拝事業が25日に行われた。
同事業は、韓国福岡青年会議所、田川青年会議所の共催で行われ、飯塚、直方、宗像、北九州の各青年会議所の関係者らが多数、参拝に訪れた。

「翔魂の碑」は1999年3月に田川市の市有墓地に600余りの無縁仏が供養されずに放置されていた状況をみた韓国福岡青年会議所が「我々の世代でこの供養を行わなければ、おそらく後の世代で行うのは難しいだろう」として自治体や地域、団体に働きかけを行い建立に至った
この供養塔は、この墓地に眠るすべての無縁仏への供養のために建てられたものであり、国籍、宗教などを意識させない白御影を基調にした無宗教のかたちで建立された。
建立から20年を経たいまでも、この国の発展を支えた多数の名もなき炭鉱労働者の冥福を祈る思いは世代を超えて引き継がれている。

【相崎 正和】
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