• このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年05月27日 14:33

地球温暖化で危機に瀕する種子バンク:切り札は遺伝子組み換え!?(前編)

 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」から、一部を抜粋して紹介する。今回は、2019年5月24日付の記事を紹介する。

 5月25日から「令和」の時代初の国賓としてアメリカのトランプ大統領が来日する。安倍首相とプレイする千葉のゴルフ場や、優勝力士に大統領が直々にアメリカ杯を贈呈する国技館など、訪問先の数々は厳重な警戒体制が敷かれている。日本の新型空母となる「加賀」への乗船も予定されており、ゆるぎない日米関係を世界に向けて発信するという。

 しかし、6月末に大阪で開催されるG20首脳会議の主要議題となる環境問題についてはほとんど関心が向けられていないことが気がかりだ。日米の同盟関係を最優先したいのは分かるが、両国が率先して取り組まなければ地球環境は取り返しがつかないところまできている。地球環境の再生なくして、日米同盟もあり得ないはずだ。

 自然との結びつきを大事にする生き方を積み重ねてきた日本であるからこそ、その真逆を行くようなトランプ流の「地球温暖化はウソだ!」と大見得を切り、パリ協定離脱を宣言してしまうようなアメリカに対して、方針の撤回を求める働きかけが、今こそ必要ではないだろうか。自然環境の破壊と人間生活への悪影響は抜き差しならないところにきている。その現実を直視すべき時である。

 例えば、2018年明け早々、チョコレートファンにとっては聞き捨てならないニュースが飛び込んできた。何と、アメリカの海洋大気協会(NCAA)の調査報告書によれば、「チョコレートの原材料であるカカオが絶滅の危機に瀕している。このままでは30年以内にカカオは地上から消滅する」とのこと。

 要は、2050年までにチョコレートが食べられなくなるという話。どうやら、その答えはトランプ大統領が認めたがらない「地球温暖化」にあるようだ。実は、カカオは中米の旧インカ帝国が原産地であり、医療や延命効果もある「神々の食べ物」と称され、2000年もの歴史を持っている。ブラジルやペルーでも収穫されるが、現在、世界のカカオの半分以上がアフリカのコートジボワールとガーナの2カ国で生産されている。

 ところが、近年の温暖化の影響で、赤道付近では雨量の減少が著しく、カカオの育成に異常が見られるようになった。加えて、新たな害虫や病原菌が次々と発生しており、チョコレートの原料が安定的に供給され難くなってきたというのである。コスタリカではカカオの輸出量が96%も低下してしまった。

 チョコレートメーカーにとっては由々しき事態といえよう。何しろ、欧米はもちろん最近では中国を筆頭に、インド、インドネシア、ブラジル、ロシアなど巨大な消費地においてチョコレートの需要は鰻登り。従来の農法では需要に追い付かず、今後は年間10万トンのチョコレートが不足するとの予測も出ていたからだ。

※続きは5月24日のメルマガ版「地球温暖化で危機に瀕する種子バンク:切り札は遺伝子組み換え!?(前編)」で。


著者:浜田和幸
【Blog】http://ameblo.jp/hamada-kazuyuki
【Homepage】http://www.hamadakazuyuki.com
【Facebook】https://www.facebook.com/Dr.hamadakazuyuki
【Twitter】https://twitter.com/hamada_kazuyuki

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2019年08月19日 07:00

流通業界イマドキの「人材確保事情」 人手不足が小売企業の経営を揺るがす(後)NEW!

 小売業の求人募集といえば、以前はレジ後ろや店頭掲示板を使った店内掲示などが主であった。店内掲示は緊急性を要さない場合や、継続的に新規採用を続けたい場合に向いている。...

2019年08月19日 07:00

【夏期集中連載】金融機関を取り巻く現状(後)NEW!

 7月10日、横浜銀行と千葉銀行が「業務提携で合意した」との発表があり、業界にインパクトを与えた。いまや銀行同士の業務提携(アライアンス)はとくに珍しくもないが、地銀...

2019年08月18日 07:30

香港、マカオ、深圳 視察報告 「世界一港湾都市」奪取計画の現在地(中)

 中国のシリコンバレーと呼ばれる深圳市にはファーウェイ、テンセント、ドローン製造のDJIなど技術系企業が集積する。ファーウェイ本部の広さは約60万坪。ヤフオクドーム2...

2019年08月18日 07:00

流通業界イマドキの「人材確保事情」 人手不足が小売企業の経営を揺るがす(前)

 人手不足が各業界で深刻化するなか、小売を始めとする流通業界もご多分に漏れず同じ様相を呈している。もともと利益幅が薄い小売業界では、労務問題を起因として赤字転落する企...

2019年08月18日 07:00

【夏期集中連載】金融機関を取り巻く現状(中)

 6月26日、静岡県沼津市に本拠を置くスルガ銀行の株主総会が大混乱の下で行われた。株主から多数の反対動議が出され、怒号が飛び交う中での「強行採決」だった。そこには、か...

2019年08月17日 08:00

モダンプロジェが大名に本社移転

 モダンパラッツォシリーズの賃貸マンション企画会社・モダンプロジェが17日、本社を移転した。新本社は今年2月に完成していた「モダンパラッツォ大名」の10階。2階はテナ...

2019年08月17日 07:30

寝室が変われば人生が変わる 健康住宅専門店、早稲田ハウス

 「睡眠負債」という言葉がある。毎日の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響をおよぼすおそれのある状態だ。これを放っておくと、肥満や2型糖尿病などの代謝疾患の...

2019年08月17日 07:10

香港、マカオ、深圳 視察報告 「世界一港湾都市」奪取計画の現在地(前)

 東京、ニューヨーク、サンフランシスコが世界3大港湾都市圏とされている。中国は今、これらを凌駕する世界一の港湾エリアを建設している。香港、マカオ、そして深圳などを含む...

2019年08月17日 07:05

LINE、ANA、福岡市が共同で「ドローンで産地直送」の実証実験

 バーベキュー会場から、LINEでアワビやサザエを注文すると、玄界島から産地直送の新鮮食材がドローンで届ける実証実験が8月1日に福岡市西区で行われた。実証実験は、LI...

2019年08月17日 07:00

【夏期集中連載】金融機関を取り巻く現状(前)

 日銀のマイナス金利政策が3年以上続く中、金融機関は依然として厳しい経営環境にある。しかも、少子高齢化が進展する日本では、国内産業全体の大きな発展は今後も望むべくもな...

pagetop