2024年03月28日( 木 )

地球と共生したホンモノの住まいづくりへの挑戦

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新栄グループ (株)イエノタネ

自然を上手に活用した高性能の住まい

 

(株)イエノタネの住まいづくりの根幹にあるテーマは、「家族にも地球にも優しい」。キーワードとして「健康」「快適」「省エネルギー」を掲げており、自然を上手に活用して健康で快適な生活を実現する「パッシブデザインの家」を特長としている。

 パッシブデザインとは、太陽光や熱、風などの自然エネルギーをそのまま利用することで、快適な暮らしを実現しようという設計手法のこと。建物の構造や設備などの工夫によって熱や空気の流れを制御し、エアコン1台でも快適な室内環境を創出するものだ。欧米などの環境先進国においては、すでにこのパッシブデザインの考え方は建築物におけるスタンダードとなっている。そんなパッシブデザインに基づいた同社の住まいでは、自然を上手に活用することで、「健康」「快適」「省エネ」を実現している。

 まず住宅の断熱・気密性能においては、国の定める基準よりさらに高い「G2」(※1)という断熱性能推奨水準のものを標準採用。高性能の外断熱材と内断熱材により、充填断熱をしたうえで外張断熱を行うという方法の「W断熱」に加え、樹脂と複層ガラスによる高断熱サッシにより、高い断熱性・気密性を実現している。また、夏の強い日差しを遮る一方で、太陽の高度が下がる冬には光を積極的に採り込んで屋内を暖めるよう、庇(ひさし)の高さや形状などを設計。さらに、熱交換器によって新鮮な空気を採り込みながらも熱(暖気・冷気)はそのまま室内に残すことで、エアコン1台と天井ファンといった必要最小限の冷暖房設備でも年中17℃前後の快適な室温に保つことが可能な、外気温の影響を受けにくい快適な室内環境をつくり出している。

 こうした基本性能に加え、HEMS(エネルギー節約管理システム)や太陽光発電システムの活用により、さらなる省エネの実現を可能とした同社の住まいは、住宅の省エネ性能を評価・表示する制度「BELS」(※2)でも星5つという高い評価を受けている。

家族にも地球にも優しい家

 家の構造は、建築基準法で定められている1.5倍の耐震等級3以上の強度を推奨するとともに、上下階のつくりを複雑にしないことで躯体力を高め、耐震性を高めるシンプルな形状とバランスの取れた間取りを実現。外周は構造用面材で囲むとともに、剛床(根太レス)工法による計算されたシンプルで力強い骨組みにより、地震や台風にも強い家となっている。また、フローリングには天然無垢のもみの木「フォレストキング」を採用。生活臭などへの消臭効果や、虫や菌を忌避する効果に加え、木材が呼吸することによる調湿効果で、室内の湿度を一定に保つ特性ももっている。

 そんなイエノタネの住まいは、自然と調和する「斜め屋根の家」「三角屋根の家」「四角形の家」「五角形の家」の4タイプを標準の規格とするほか、注文住宅にも対応。顧客のライフスタイルに沿った住まいを提供する。初期投資の建築コストも、この先30~50年住むランニングコストを考慮すると、非常に高いコストパフォーマンスをもつ。

 「快適で健康でゆたかな暮らし」を提供するための家づくりを目指している同社。パッシブデザインにより、無理なく「健康」「快適」「省エネ」を実現したイエノタネの住まいは、そこに住む家族はもちろんのこと、お財布にも地球にも優しい家となっている。

【河原 清明】

※1:「HEAT20」(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)が示す断熱性能推奨水準の2つのグレードである「G1」「G2」。このうち「G2」グレードは、省エネと環境の質を最適にするための目標値となっている。

※2:国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」に基づく第三者認証制度の1つで、(一社)住宅性能評価・表示協会が制度運営する。新築と既存建物の双方を対象に、一次エネルギー消費量を基にBELS実施機関が省エネルギー性能を客観的に評価し、5段階の星マークで表示する。

<COMPANY INFORMATION>
(株)イエノタネ
代 表:木庭 律明/原田 なみ
所在地:福岡市中央区大名2-11-25
設 立:2015年6月
資本金:3,000万円
URL:http://www.ienotane.jp​

 

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