チャンスにも関わらず、情報発信の意気込み感じられず~筑紫野市観光協会会長
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「令和」への改元によって思わぬチャンスが訪れた太宰府市をはじめとした旧筑紫郡。データ・マックスの取材では、太宰府市長・楠田大蔵氏と太宰府観光協会会長・不老安正氏が対談を行い、広域連携観光地「大太宰府構想」について語ってもらった。また、福岡県議会議員・原竹岩海氏からは太宰府と筑紫野市の先を見越した広域的なプロジェクト構想について語ってもらうなど、それぞれが積極的な情報発信を行っている。
年間約1,000万人の観光客をどうしたら翌日まで滞在させることができるか、二日市温泉へいかに観光客を流入させるかなど、それぞれの立場から活発な意見が出た。
筑紫野市二日市は温泉や古刹、天拝山など、数多くの名所を有している。仮に年間1,000万人の観光客のうち1パーセントの方が二日市温泉に宿泊した場合、年間15億円の売上高が見込める。このチャンスをどうとらえるのか。
ある二日市温泉関係者は、「今回の令和ブームは二日市温泉をもっと知っていただくチャンス。観光客の滞在時間を増やす役割が求められており、これまで以上に気を引き締めて、地域に貢献していきたい」と意気込みを語る。
一方で、筑紫野市観光協会の会長は取材に応じなかった。全国には、観光資源に恵まれない地域があまた存在する。地方経済が疲弊するなか、官民一体となって観光客を呼び込もうと必死になる観光地は多く、「改元」景気という千載一遇のチャンスをみすみす見逃そうとする消極性には首を傾げざるを得ない。
観光協会の「会長」は名誉職などではなく、自らが先頭に立って旗を振る実行力こそ求められるポジションのはずだ。もしその気概、あるいは能力がないとすれば、適材適所の精神で埋もれている人材を掘り起こす必要もあろう。
心から筑紫野市を愛し、地域を盛り上げたいと願う行動力溢れる人材の登場を願うばかりだ。
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