2024年04月25日( 木 )

働き方改革とは(6)~イノベーション

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 かつて10%成長が当たり前だった時代がある。今年成績が悪かったら来年は楽勝だという自然改善も期待できた。しかし、それを重ねていつの間にか多くの企業が姿を消すことになる。

 それと同じことが現代にも起きている。それは働き方改革だ。生産力は時間に技術力や設備などの生産のための環境が合わさって決まる。そのなかでも時間は大きな比重を占める。

 時間を言い換えると努力だ。いかに偉大な仕事も時間と情熱なしでは成し得ないというのは古来、言い古された言葉だが、それはどこの国でもどんな世界でも変わることはない。

 無理なき横並び。そんな環境でほかに抜きんでるのは特殊な才能をもったものだ。しかし、そんな人間はいない。どんな人間でも人並以上の努力なしで大きな成果を手にすることはできないからだ。

 “働け、働け”で手にするものの結果は、確かに人それぞれだ。しかし、人の価値観は多様だ。そして、それは当然のことながら尊重されるべきである。横ならびにすることは人の持つ価値の種類を制限することにならないか?

 もし、自分の価値観が所属する組織に合わなければ個人的にそれを拒否すればいい。そこから逃げるも、あえて立ち向かうも自分の物差しで行動すればいい。

 キャズムの法則は人の価値観も表している。イノベータやアーリーアダプターはいわゆる特別な範囲だ。しかし、それを否定しても5つの棒グラフが1本になることはない。

 もしそうなったら、イノベーションは起こらない。イノベーションのない組織がどうなるかは想像に難くない。

(つづく)
【筑前 太郎】

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