実は歴史で深くつながる令和と二日市温泉
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(株)大観荘
太宰府観光の滞在時間増やす
万葉集にも詠まれた古い歴史をもつ温泉街・二日市温泉。これまで次田(すいた)の湯や薬師温泉、武蔵温泉とも呼ばれ、奈良時代以降、1300年にわたって長く地域で親しまれてきた。「令和」で注目を集めた大伴旅人の和歌にも登場するなど、歴史的にも深い関係にある。同温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で“美肌の湯”ともいわれているが、その美肌の湯を加温・加水なしの源泉かけ流しで提供しているのが、老舗温泉旅館・大観荘である。
大観荘の4代目社長を務める江藤栄二氏は、太宰府と二日市温泉について「大観荘と天満宮は車で20分くらいです。胸を張って近いとはいえませんが、団体さまには無料送迎バスもありますし、JR、西鉄とアクセスにも恵まれています。歴史を感じに太宰府を訪れる方にとっては、二日市温泉は近隣に名所も多く、とても風情のある温泉なので、令和時代にはこれまで以上に、多くの観光客の方々にご利用いただきたいですね」と話す。
青年会議所やライオンズクラブ、法人会など、地元の団体活動にも積極的に参加する大観荘だが、江藤社長は自らを「私は地元出身ではないヨソモノでした」と評す。「M&Aや事業承継を経て、筑紫野市に約30年前に移り住み、7年前に社長に就任しました。移り住んで以降、地元の活動に参加することで地域に根づく努力はしてきたつもりです。令和ブームで多くの方々が太宰府を訪れていることは、地元民として非常に嬉しく思っています」(江藤社長)。
大観荘は近隣に、長者の藤で有名な九州最古の寺・武蔵寺(ぶぞうじ)や、菅原道真公が何度も登ったとされる天拝山の登山道入り口など、実は数多くの名所を有している。「大観荘のお客さまはほとんどが太宰府天満宮を訪れますが、その逆はどうかというと、それほど多くはないのが現状です。令和ブームは、二日市温泉をもっと知っていただくチャンスだと思っています。観光客の滞在時間を増やす役割は、我々に求められています。これまで以上に気を引き締めて、地域に貢献していきたいですね」と締めくくった。
【永上 隼人】
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代 表:江藤 栄二
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