M&Aブームに陰り?世界的にM&Aによる減損が拡大
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世界的に活況を呈しているM&Aだが、中国においても例外ではない。2015年前後、中国当局は金融緩和、規制緩和を実施。その結果、M&Aブームが起こることとなった。
しかし、最近そのM&Aブームに陰りが見え始めた。のれん(M&Aによるブランド価値)の減損損失計上による急激な業績悪化が見受けられるようになってきたのだ。背景には米中貿易摩擦など、中国の景気減速傾向があるものとみられる。業績が悪化したのは、ベンチャー企業向けの創業版市場に上場した企業など、積極的な事業の拡大を推し進めてきた企業が多い傾向にある。
国営新華社によると中国上場企業ののれんは14年は合計4,000億元以下だったが、18年9月末には1兆4,500億元にまで増加したという。
この傾向は中国だけにとどまらない。7月19日の日本経済新聞は一面「M&A減損 世界で16兆円」で、2018年度のM&Aが関係する損失が世界で16兆円強におよび、前年度比で66%増加。08年の金融危機後で最大となったと報じている。
M&Aによる減損が世界経済に与える影響はいかほどか。今後の動向に注目したい。
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