6年以上続いた久留米市の欠陥マンションの裁判が、8月30日にようやく終わりを迎えた。
このマンションでは、設計における構造計算の偽装と施工ミスが重なり、区分所有者らが設計事務所と施工会社を相手取り損害賠償を求めていた。
原告らは、別裁判として、構造計算の偽装を見過ごし建築確認済証を交付した久留米市の責任を追及していたが、こちらの請求はすでに却下されていた。
設計事務所には支払い能力がないため、施工ミスに焦点が絞られていたが、裁判官が結論を出すことを嫌がり審理が進まず、その間に裁判長が2回も異動で交代したことなどから、6年もの時間が経過してしまった。
原告である区分所有者のなかには、この6年の間に高齢で亡くなられた方も数名おり、原告・被告双方とも疲弊していた。
原告・被告が合意した内容については当事者が口外できないので明らかではないが、被告であるゼネコンの英断があったからこそ解決に至ったのであり、裁判所を後にする原告たちは一様にホッとした表情を浮かべていた。
今後補修工事が行われるものと思われるが、マンションの住民たちが一日も早く日常の生活を取り戻すことを願っている。
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