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2020年02月03日 11:30

時代の移ろいに対応すべく常に挑戦しながら変革を図る総合商社 一樹百穫 

紙・文具・事務機の販売
(株)レイメイ藤井

時代の変化に合わせて成長

代表取締役社長 藤井 章生 氏
代表取締役社長 藤井 章生 氏

 洋紙・家庭紙卸、事務機販売、文具事務用品卸、文具メーカーの4つの事業を柱に、知的文化向上のパイオニア的役割をはたす(株)レイメイ藤井は2020年に創業 130周年を迎える。

 同社は1890年3月に熊本市新町で藤井常次郎氏が和洋紙や欧米の文具を販売する藤井商店を創業した老舗企業。1941年には藤井紙業(株)を設立し、大阪や東京、福岡など展開を広げていった。89年に現商号へと社名を変更し、91年に福岡本社ビルを竣工。2006年には現代表取締役社長・藤井章生氏が就任し、現在は熊本を軸に、商社としての拠点網は福岡を中心にほぼ九州全域をカバーしており、文具メーカーとしては東京を中心に全国展開している。

 また、11年には香港オフィスを開設し、アジア市場の開拓も行っている。

 主に印刷用紙の販売を行う洋紙事業部、コピー複合機やオフィス家具などを扱うBS(ビジネスソリューション)事業部、文具・事務用品の卸を行うOS(オフィスサプライ)・RS(リテールサポート)事業部、人気システム手帳「Davinciシリーズ」などを提供するメーカー機能をもつステイショナリー事業部からなっており、2019年6月期の売上高は323億2,120万円、経常利益3億499万円、当期利益1億4,837万円と堅調に推移している。

挑戦心を絶やさない

 近年、少子高齢化やデジタル化が加速するなか、紙の市場規模は年々縮小しており、紙を取り扱う同社にもその荒波が押し寄せている。だが、藤井代表はいう。「たしかに紙を取り扱う洋紙事業部は伸び悩んでおります。しかしながら、紙の需要はなくなることはないでしょう。弊社の事業のなかでも、BS事業部ではペーパーレス化の促進を企業に提案します。自分で自分の首を締めていると思われるかもしれませんが、そのほうが全体で考えると効率的なのです。そして紙を使うことが少なくなると逆に紙の良さに気づく人が増えます。そうなったときに“紙の専門家”として紙の良さ・可能性を発信できる企業を目指しております」。

 生花とも造花とも違う特別な紙でつくるスーパーフラワー事業もその1つだ。もともと熊本地震後にフリーランスの女性アーティストたちが集まり立ち上げた(一社)スーパーウーマンプロジェクトと共同でスタート。19年8月にはスーパーフラワー協会を設立し、紙の魅力を発信するとともに熊本での技術者育成に一役買っている。また、同社は業界では数少ない商社機能とメーカー機能を併せもっているため、商材を仕入れる際にはメーカー側の考えや想い・コスト構造なども理解しやすいという利点があるのが特徴だ。

ペーパーインのスーパーフラワー
ペーパーインストアのスーパーフラワー

事業の多角化を図る

ドローン認定ショップ『DJI認定ストア 福岡博多』

 そのほかにも新たな取り組みとして、日本国内においてDJIドローン普及促進のパイオニアとして知られる(株)セキドとの合弁会社である(株)レイメイセキドを19年10月に設立。翌11月にはドローン認定ショップ「DJI認定ストア 福岡博多」を福岡本社1階にオープンさせるなど、他分野での活躍も期待されている。地域経済をリードする中核企業として経済産業省が選ぶ「地域未来牽引企業」にも選定されたことからも同社の果敢な挑戦は注目されていることがわかる。

 「私たちを取り巻く環境変化のなかで、これまでの事業の延長線上だけでは成長に限界があります。既存事業のなかでより注力する部分を見極め、新たな事業の創出にチャレンジすることが重要になってきます。さまざまな挑戦を臆せずにしていこうという趣旨で、今年7月に新たに『RE-MODEL2020』という中期経営計画をつくりました。今後ますます変化していく時代を社員一丸となって乗り越えていきたいと思います」(藤井代表)。

社員の声を大切に!

福岡本社

 社員たちがやりがいをもって業務にあたってもらいたい。そんな思いで、数年前から人事評価制度を再構築している同社。何をすれば評価が上がるかなど、公平で透明性のある環境づくりを目指している最中だ。また、業務内容や社内の勤務環境についての改善案を募集し、社員の意見を実際に反映させることで意見の言いやすい社風づくりも努めている。完全週休2日制やノー残業デーの導入もその一例だ。

 「社内環境の変化にともない、不平不満は当然出てきます。すべてに応えられるわけではないのですが、なるべく社員の生の声を生かして改善を進めていきたいと思います」と藤井代表は笑う。現在、社員数は458名、平均年齢は41歳、新卒採用は毎年10〜15名、中途採用は7、8名というペースで採用活動を行っている。

 「レイメイ藤井と聞くとやはり文具メーカーとして広く知られていますが、BtoBビジネスのオフィス機器のソリューションパートナーという側面で活躍できる人材を募集しています」と、藤井代表。加速するITの進化に対応し、複合的な目線で新たなソリューション提案を行える人材が、同社の求める人材像の1つだろう。レイメイ藤井は今日も、企業とともに成長できる職場環境の構築に勤しんでいる。

職場風景

<COMPANY INFORMATION>
代 表:藤井 章生
所在地:福岡市博多区古門戸町5-15
創 業:1890年3月 設 立:1941年8月
資本金:4億45万円
TEL:092-262-2222
URL: http://www.raymay.co.jp

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

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