• このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年01月23日 07:30

販売から施工、メンテまで一貫して実践 顧客第一の太陽光発電施工の未来を示す 一樹百穫 

電設工事
(株)デンショウ

九州全域がテリトリー

代表取締役 村上 研作 氏
代表取締役 村上 研作 氏

 「自分のスタイルで仕事をしたいと思った」。代表取締役の村上研作氏が、それまで勤めていた会社を飛び出し、独立した大きな理由だ。太陽光発電の施工に長らく携わり、これまでの旧態依然としたやり方ではダメだと感じていた。もっと果敢に営業していくことが必要だと考え、たった1人で(株)デンショウを立ち上げたのが2010年。現在では沖縄を含んだ九州全域で業務を推進し、太陽光発電、蓄電池を取り扱う電設工事業者としてよく知られる存在になっている。

 「今も変わらず待ちの姿勢でいるところが多いですね。営業部隊を抱え自分たちで仕事をつくっていこうという会社はそうありません」。村上氏がサラリーマン時代に考えたのは、つまりそこだ。社員も徐々に増え営業スタッフを置くことが可能になり、理想を少しずつカタチにしていった。しかし、この手法が成果に結びつくようになったのは、最近のことだという。

 「それまで職人としては経験を積んできましたが、営業はまったく未知の分野で本当に試行錯誤の連続でした」。数多くの失敗、そして小さな成功を繰り返し、販売から施工まで、顧客第一を実践できる体制を実現。他社との大いなる差別化、そして強さを得た。

売上高推移が示す強さ

太陽光発電施工事例
太陽光発電施工事例

 現在の太陽光発電の現状を見てみよう。これまでは売電の魅力に惹かれて購入を考える一般顧客が大半だったが、ご存知のように住宅用太陽光発電の売電価格(FIT価格)は年々引き下げられ、09年に48円/kWhだった売電価格は19年では24円/kWhと半分になっている。一般家庭にとってのメリットはほぼなくなったというのが実情だ。しかし、一方では太陽光発電の普及や工事技術の向上、何よりも普及による低価格化が進んだことにより、売電から自家消費へと導入メリットの比重が移り変わっていることも事実だ。

 「初期費用が高すぎて断念していたご家庭でも購入を検討するケースが相次いでいます」。デンショウのように営業を積極的に行い、施工からメンテナンスまで担う企業にとって、こうした時流の変化は大きい。実際、同社の売上高を見ると昨年は2億円だったものが、今年はすでに3億円を予定しているというから実に1.5倍の伸び率ということになる。これまでは売電の魅力を全面に出すあまり前傾姿勢になり過ぎる傾向があった太陽光発電業界だが、今後、そのイメージは刷新されるだろう。その過渡期においてデンショウの存在感はさらに際立ちそうだ。

オール電化(リフォーム施工事例より)
オール電化(リフォーム施工事例より)

資格取得を会社全体で支援

2カ月に一度のペースで技術研修を実施する
2カ月に一度のペースで技術研修を実施する

 デンショウの職種は営業、そして施工に大きく分かれる。営業が相手にするのは元請会社から一般のエンドユーザーまで多岐に渡る。営業会社か施工会社かというふうに二分される業界において、この両方を有する企業は稀有だ。

 そして施工は手に職をもつ職人というイメージの強い仕事だ。実際、社内ではそう呼ばれている。下請の職人たちとともに仕事に臨むことも多く、さまざまな人たちと触れ合うなかで技術力、人間性を培っていくことになる。

 施工については、現場で必要になってくる資格や専門知識がある。同社ではこれを、会社を上げて支援し、資格取得については受験費用を全額負担する。とくに太陽光発電、蓄電池の施工をやっていくうえで有利になる電気工事士2種の資格については、社長の村上氏が自ら講義をするというから、さぞかし熱のこもった指導だろう。

 ちなみにこの資格がないと業務に従事できないということではないようだ。しかし、かつての村上氏がそうであったように、職人としての自分の仕事に自信や誇りをもつ、あるいは将来独り立ちをするというときのために、国家資格は必ず武器になる。この仕事に携わるならぜひとも手に入れておきたいものだ。

これからも業界を牽引する

 太陽光発電のみならず電設工事全般の販売・施工を担う同社にとって、これから必要となってくる人材は、「責任感をもって自分の仕事と向き合っていける人」と村上氏は答える。エンドユーザーを直接相手にする同社だ。その最前線で求められるのは、顧客とのスムースで洗練された対応になる。何気ない疑問に即座に回答し、場合によっては顧客がわからない、関知しないところまでプロとして抜かりのない対処が求められる。言われたことだけをやっているようでは通用しない。

 同社の平均年齢は35歳。仕事に対して前向きで明るい社員が揃う活気あふれる職場だ。46歳の村上氏も穏やかな人物で、社内の居心地は極めていい。「最近の人たちはみんなで呑みに行こうという感じではないので、夜は食事ということにしています。みんな真面目で優しいですね」と、職場の雰囲気を評する。「太陽光発電や蓄電池の需要はこれからますます増えていくでしょうし、売電から自家消費にウエイトが移っていくことで、営業のスタイルは変わっていくでしょう。でも、それを一足先にやっているのが弊社です。私たちが業界をリードする。そんな気概で邁進していきます」と、力強く語る。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:村上 研作
所在地:福岡県太宰府市国分1-19-34
設 立:2011年11月
資本金:100万円
TEL:092-408-9681
URL:http://www.denshou-co-ltd.jp/job_offer/

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2021年06月23日 17:59

【読者ご意見】山口FG・吉村会長への内部告発状について(12)NEW!

 NetIB-Newsでは、読者のご意見を積極的に紹介し、議論の場を提供していきたい。

ワクチン接種は税金の無駄遣いNEW!

 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事を抜粋して紹介する。今回は、「リスクが未知数のワクチンに巨額の税金を投入することは税金の無駄遣いだ。ワ...

2021年06月23日 16:56

華僑、日本へ移住NEW!

 「日本人はちょろい、カモカモ」と大声で喋りながら我がもの顔で闊歩する中国系アメリカ人。つまり資産をアメリカに持ち逃げして米国籍を得た中国系である。

2021年06月23日 16:23

コーセーアールイー、大橋駅徒歩30秒の用地にファミリーマンション建設へNEW!

 (株)コーセーアールイーは西日本シテイ銀行大橋支店の跡地を2年前に購入しており、この地は西鉄大牟田線大橋駅徒歩30秒という交通の要所に位置する。

2021年06月23日 16:13

大幅増益で「攻めの姿勢」へ 面積、戸数ともに九州トップクラスNEW!

 20年の「全国分譲マンション 売主・事業主別供給占有面積ランキング」(※)では、1位が野村不動産で供給面積は27万4,276m2、2位がプレサンスコーポレーションで...

2021年06月23日 15:30

【凡学一生の優しい法律学】民間学術研究団体のお粗末な憲法論(前)NEW!

 米国のマーク・ラムザイヤー教授の「従軍慰安婦≠性奴隷」説に対する韓国と中国からの批判論に対して、民間団体「国際歴史論戦研究所」(杉原誠四郎会長)は「学問の自由に対す...

2021年06月23日 14:45

2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(32)~新福岡空港島(案)への高速道「新空港アクセス道」の検討

 新福岡空港への道路アクセスは、前回述べた鉄軌道と同様に、地下トンネルでのアクセスとする必要がある。

2021年06月23日 14:00

元労働基準監督官・中野公義弁護士の著書『同一労働 同一賃金 裁判所の判断がスグわかる本』プレゼント~先着で5名さまに

 元労働基準監督官という経歴を有する「労働事件のスペシャリスト」中野公義弁護士の著書『同一労働 同一賃金 裁判所の判断がスグわかる本』が6月20日に発刊された...

2021年06月23日 13:15

【福岡県警】新型コロナ休業支援金の不正受給で3人逮捕 全国初の摘発

 福岡県警は22日、新型コロナウイルスの影響により休業し、休業中に休業手当を受けとれていない労働者に国が支給する「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」をめ...

2021年06月23日 12:01

主要12社の経常利益率、コロナで軒並み急上昇 ナフコ8%、MrMax4.36%、マルキョウ4.09%

 主要12社の2021年2~3月期決算によると、期間の儲け具合を示す経常利益率(経常利益÷営業収益)はコロナ特需でほとんどの企業で急上昇した。巣ごもり消費による好売れ...

pagetop