【読者投稿】後続車「恐怖感じた」トラックの危険運転～運送会社違反認める

　NetIBNews読者から投稿された一通のメール。そこに添付されていたのは、20秒程度の動画だった。福岡県内を自動車で走行中に、前を走るトラックが前方車両に対し、あおり運転を始めたというのだ。映像には、大きく中央線を越えて信号待ちの車両を追い越し、さらに信号停車している車両に危険な幅寄せする様子が映されている。

　読者によると、映像には収められていないが、撮影を始める前、約2kmにわたって、前方車両に接近するなどし、危険だと感じて距離を保ちながら撮影を始めたという。撮影された場所は福岡県筑前町の筑紫大橋北交差点付近。撮影されたのは12月11日午後2時頃。

　トラックには、福岡県内に本社を置く運送会社の名前が書かれてあった。同社に車両ナンバーを問い合わせ、事実確認を行ったところ、「（車両に搭載されてある）ドライブレコーダーを確認した。確かに当社の乗務員が危険運転、無謀運転、道路交通法違反行為を行っていた」と回答し、違反行為を認めた。同社は同乗務員を社内規則に則って、懲罰会議にかけて処分を決定するという。

　あおり運転は社会問題化し、厳罰化の方向に向かっている。岡山県警では、専用サイトで動画提供を求める全国初の取り組みを始めており、12月5日には動画を端緒とした初めての検挙が行われた。

【東城　洋平】